そろそろ花火の季節がやってきた。米国では今週何百万もの人々が建国記念日を祝うため、近くの公園やフェスティバルの会場に集まって夜空を見上げる。花火が上がり始めしばらくすると、多くの人は自分のスマートフォンで花火の撮影を試みる。

花火の鑑賞はエキサイティングで荘厳な経験かもしれないが、あとで撮影された写真を見ると大抵がっかりしてしまう。去年の今頃、私も自分と友人の頭上に上がった盛大な花火の撮影に挑戦したが、翌日インスタグラムにあがったピンボケで真っ暗な写真たちを延々とスクロールする羽目になったことを覚えている。

私と同じ過ちを冒さないためにはどうすればいいだろうか。この夏、夜の祭典に出発する前におさえておきたい、インスタグラムで写真(あるいは動画)をうまく撮る方法をお教えしよう。

最初に、この先どのアドバイスにも言えることだが、まずはフラッシュがオフになっていることを確認しよう。スマートフォンに搭載されるLEDフラッシュの大半はそもそも夜間の撮影に向いていないが、人ごみの中では周囲の人の頭や背中ばかりが明るく写ってしまい、肝心の空には花火にすら見えない点が浮かんでしまって写真としては使い物にならない。

なるべく近くで撮影する

花火の撮影が失敗に終わる大きな理由の1つは、撮影者が対象からはるか遠く離れてしまっていることだ。もちろん安全の確保とルールを守ることが大前提だが、花火に近づけば近づくほど写真は良くなる。それに距離が近くなるとその分光も明るくなり、視界を遮る人や建物も少なくなるはずだ。

撮影のタイミングについては、花火が上がり始めてすぐの撮影は控えよう。まず花火の上がる場所をよく確認して、にぎやかに開花するエリアを中心にレンズを構えてからゆっくり撮影しよう。

手ぶれの無い安定した写真のために、両腕でスマートフォンをしっかり固定して撮影しよう。
手ぶれの無い安定した写真のために、両腕でスマートフォンをしっかり固定して撮影しよう。

体を使って構える

私が去年撮影した花火の写真はひどいものだった。それはひとつには、他の多くの人がやるように私も空中に高く手を上げてシャッターを切っていたからだ。

代わりに、プロの写真家やビデオグラファーたちが皆いう常套手段は、体を使ってカメラを安定させて写真を撮ることだ。

つまり、自分の体を三脚替わりに使うということになる。右手でデバイスをしっかり持ち、右ひじをおなかに押し付ける。そうすると自然に手が顔の目の前に来るはずだ。そして脇を引き締めながら左腕で右手首を強く握る。こうすると手ぶれが最小限に抑えられるはずだ。左利きの人は同じことをすべて反対の腕で行おう。

フォーカス機能を使いこなす

iPhoneやAndroidの純正カメラアプリと同様に、インスタグラムにも画面をタップすることでフォーカスを変え、写真の明るさを調整する機能が搭載されている。画面を触れたところに小さな丸が表示され、そのエリアに焦点が当たるようにカメラのフォーカスが自動的に調整される。いくつか異なる場所をタップして、最もいい露出が得られる場所を探し出そう。

スマートフォン純正のカメラアプリで撮影し、後でその写真をカメラ・ロールやギャラリーからインスタグラムへとインポートすることも可能だ。Androidの場合、撮影ボタンを長押しすることで露出を固定することも可能だ。

また撮影の前には、HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)機能がオンになっていることを確認しよう。これによって光度のバランスを保ち写真のいいところを残すことができる。iPhoneの場合、この機能はディスプレイの上部をタップすれば利用できる。1回の撮影で複数枚の写真を撮るには、撮影ボタンを押し続ける。そうすると画面の下に何枚撮ったかが表示される。Android端末の場合、HDRや連続撮影機能は通常「設定」メニューの中にある。

新しいフィルター機能を使って写真をもっと綺麗に見せよう

インスタグラムに先月登場した新しいフィルターと写真編集機能を使うと、よりクリエイティブに写真をコントロールすることができる。

工具(レンチ)の形をしたアイコンをタップし、明るさ、コントラスト、色合い、ハイライト、シャドウなどを調整することが可能だ。(私の場合よくあることだが)インスタグラムの場合フィルターが写真に勝ってしまうことがしばしばある。これを防ぐにはフィルターをダブルタップしてその強さを調整しよう。

実世界の経験を忘れない

携帯で撮影しているうちに、インスタグラムのフィードをスクロールして自分の友達が実生活の中で何をやっているかをついつい見てしまうかもしれない。しかし彼らもあなたと同じく花火の写真を投稿しているとしたら、それを眺めて過ごすのは本末転倒だ。

ナイスショットが何枚か撮れたら、携帯はポケットかカバンにとっととしまって、あとは本物の花火を楽しもう。画面越しの花火などたかが知れている。せっかくなら実世界の大迫力なライトショーをぜひ楽しんでほしい。

どれだけ素晴らしい写真が撮れたとしても、本物にはとてもかなわないのだから。

画像提供:Richard(Flickrより)

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