フェイスブックの新アプリ「Paper」でニュースの読み方が変わる?
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フェイスブックは長い間、自社のサービスを、人々がニュースを求めて集まってくる唯一の場所にしたいという野望を抱いていた。しかし今のところ同社の試みはことごとく失敗しており、フェイスブックのニュースフィードは広告やスポンサード・ストーリー、子供の写真、結婚のお知らせ、Upworthy等から拡散される「バイラルな」ニュースでごちゃごちゃになってしまっている。ユーザーが本当に読みたいと思うようなニュースはこうした雑多な情報に埋もれてしまっているのが現状だ。

フェイスブックはこの問題の解決を目指している。同社は30日に「Paper」と呼ばれるアプリケーションを発表した。このアプリは、スマートフォン上でニュースを読むための最適な方法を提供するためにデザインされたものだ。ユーザーは自身の興味に応じてテーマ別のセクションを作成し、表示内容をカスタマイズすることができる。1番目のセクションにはユーザーのニュースフィード全体から集められた記事が表示され、2番目以降のセクションにはユーザーの設定が反映される。

Paperのデザインは、ニュースリーダー・アプリの「Flipboard 」とFacebook Home(あまり成功しなかったAndroid用アプリ)と掛け合わせたようなものになっている。Facebook Homeの一番の問題は、ユーザーが誰もそれを使いたがらなかったという点だ。今回のPaperは、ニュースリーダーアプリとして優れたデザインであることを第一に考えられている。完全なタッチ対応とフルスクリーンモードが搭載されており、記事のカバータイトルは大きく表示され、端末を傾けるとパノラマ写真の全体を見渡せすこともできる。

iPhone版のPaperは、2月3日にリリースされる予定だ。

Paperは、本来であればFacebook Homeが目指していたはずのものだ。フェイスブックは2012年4月にHomeを発表し、HTCと提携してHomeをメイン・インターフェースに据えた端末「HTC First」を発売した。Homeの問題点は、スマートフォン全体をフェイスブックのフィードに変えてしまうために、分かりづらく使いにくいというものだった。確かに人々はスマートフォンでもフェイスブックを使いたいと思ってはいたのだが、フェイスブックは少々野心的であり過ぎたようだ。Facebook HomeはデフォルトのAndroidユーザーインターフェースを覆い隠してしまっており、両者は簡単には切り替えられないようになっていた。

一方、Paperはランチャーではなくアプリである。当面はiOS版のみで、Android版は未定だ。Paperは魅力的なアプリであり、快適にニュースを読んだりシェアしたりできるだろうが、ヒットするかどうかは分からない。ニュースリーダー・アプリは既にたくさん出回っているからだ。Flipboard、Zite、News360、Twitter、LinkedIn、Google+等々、挙げていけばきりがない。数々の競合を押しのけてニュースリーダー・アプリ界で成功を収めるのは簡単ではないだろう。

Paperは、フェイスブックが新しい繋がり方やコンテンツのシェア方法を人々に提供していくためのアプリスタジオ、Creative Labsからリリースされる最初のアプリとなる。

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