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テレビゲームをスポーツのように観戦できるTwitch TVが大人気

テレビゲームをスポーツのように観戦できるTwitch TVが大人気

2014.1.22 11:57 | Taylor Hatmaker | ReadWrite Japan編集部

他人がゲームしているのをただ眺めるのがこれほど儲かるとは誰が予想できただろうか。

あなたがよほどのテレビゲーム好きでなければ、「Twitch」を知っているどころか名前すら聞いたことがないかもしれない。だがそのうち耳にするようになることだろう。

Twitchは、個人ゲーマー達によってアップロードされたゲームプレイ動画のストリーミング配信を行っているウェブサイトとそのコミュニティである。巨大なバーチャル・ソファーとでもいうべきもので、100万人もの観衆が同時に同じプレイ動画を視聴することができる。先日たまたま週末にこのサービスを覗いたときには、「Leage of Legends」(漫画的なタッチだが奥の深い、オンラインのマルチプレイヤー型戦略ゲーム)のライブ放送が、25万人に及ぶ視聴者に向けて配信されていた。

このTwitchの成長スピードは凄まじい。最新の統計によると2013年には、Twitchユーザーは毎月平均で120億分間のゲーム映像を閲覧していたことになる。またTwitchには現在月間4500万人のユニーク視聴者がおり、この数字は前年同月の実に2倍となる。さらに驚くことには、全ユーザーの半分を超えるユーザー(58%)が一週間のうち20時間もTwitchを見ながら過ごしており、全ユーザーの一日の平均視聴時間は約106分に及ぶという。

Twitch.tvは今のところPCゲームが中心だ。しかしPlayStation 4にはTwitchのサポートが搭載されており、まもなくXbox Oneでも利用可能になる予定なので、今後はPCゲーム以外からの利用も拡大していくだろう。

Twitchは大規模かつニッチなビジネス

TwitchはYouTubeと同じようなパートナー・プログラムを提供しており、人気のあるユーザであれば自分が配信した動画から広告のレベニューシェアを得ることができる。月平均で90万人程存在する動画配信者のうち、5100名がパートナーになっているという。

YouTubeと同様に、Twitchにも有名なスターユーザーというものが存在する。彼らは驚異的なチャレンジを見せてくれたり、既存ゲームの斬新でクリエイティブな遊び方を提案する等、伝説的な神ゲーマーとしてユーザー達の人気を集めている。彼らのようなパートナー配信者は規則的なスケジュール(毎日配信される場合もある)でTwitchに動画を配信しており、中にはそのレベニューシェアで十分稼げるようになって正規の仕事を辞めてしまった者までいる。「FatherSonGaming」のハンドルネームで知られる親子のパートナー配信者などは、「Call of Duty: Ghosts」などのゲームを週7日間、98,000人に及ぶフォロワーに向けて配信している。

Twitchのサービスは、個人ユーザーを超えた広がりも見せている。例えば「League of Legends」の制作会社であるRiot Gamesと提携して大規模な国際大会も開かれているのだ。このイベントは、多額の予算を投じた派手なボクシング試合と、近所のコミックショップの裏で開催される「Magic: The Gathering」のようなカードゲーム大会を掛け合わせたような雰囲気である。これらの大会(最近では「eスポーツ」とも呼ばれる)にはスポーツ競技で見られるような高額賞金も用意されている。例えば「The League of Legends」のトーナメントであれば、優勝者には200万ドルもの賞金が授与されるのだ。

熱狂的なサブコミュニティと口コミによって、ゲームの動画配信は爆発的に成長している。ソーシャル・レイヤーにはつきものの独特な言葉遣いや習慣も存在する。最近では「speedruns(タイムアタック)」と呼ばれる、ゲームを最短時間でクリアするために人類の限界に挑戦する遊び方が人気を博しているようだ(裏技やチートが使われることも良くある)。このままブームが続けば、新たなeスポーツとして独立したジャンルを確立するかもしれない。

Twitchは、ゲームスキルと口コミ文化の両方の力に支えられているプラットフォームだ。レトロな古典ゲーム「スーパー・マリオ64」をわずか5時間で駆け抜ける動画もあれば、まるでスポーツ観戦のような実況中継付きの「StarCraft」対決を、50万人のゲーマー達と一緒に観戦することもできる。2014年はTwitchの、大規模でありながらもニッチなゲーム・コミュニティにさらなるスポットが当たりそうだ。

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