2014年に起こる5つのゲーム・トレンド

今年はまだ始まったばかりだが、2014年のゲーム業界を待ち受けているであろうエキサイティングなヒントが既に多く存在している。

強力なハードウェアと恐れを知らない実験的なゲーム開発者達の相乗効果によって以下のトレンドが生まれており、2014年は近年まれに見るゲームの年となりそうだ。

1. 独創的なハードウェア

去年はAndroidの家庭用ゲーム機「Ouya」がコンソール・ゲームの分野でソニー・マイクロソフト・任天堂の3党体制に果敢に挑戦したが、今年はCESで発表された通り、Steamを採用したSteam Machine小艦隊がさらに出撃準備を整えているようだ。その他にもまだまだ独創的なゲーム・ハードウェアが登場してくるものと思われる。

「Crystal Cove」の名で知られているゲーム用ヘッドセット「Oculus Rift」の新しいプロトタイプは、いくつかの機能的な向上に加え、新たにOLEDスクリーンや位置トラッキングが追加されており、さらなる没入型の仮想現実体験を可能としている。(プレスイベントでは、ソニーは独自のOculus Rift VRの模倣品を公開していた)。また、VRコントローラー「PrioVR」は、全身または半身のボディ・モーション・スーツを使ったさらにハイレベルなウェラブル・ゲームのアイデアを提唱している。

2. クラウドで楽しむゲーム

複数の端末を同期し、ストリーミング・サービスで構築されるバーチャルの世界では、トレーにディスクを置く動作はもはや有史以前のように古めかしく感じてしまう。ビデオゲームは急激に発展しているビジネスだ。であれば、Rdioで音楽をストリーミングしたり、iCloudを通じて映画を同期したりといった風に、その遊び方ももう少し現代的であるべきではないだろうか。

マイクロソフトはXbox Oneの世代から光学ドライブを完全に捨て去ることを視野に入れていた。しかし結局消費者の大規模な反対に直面し、その他の厳密なDRMポリシーを放棄したのと同様にこの考えも撤回することとなった。ソニー側のPlayStation Now(デバイスを横断してゲームを同期できるクラウド・ゲーム・サービス)は、間違いなくゲーマー・フレンドリーな形でクラウド型のビデオゲームを組み込んでいくだろう。このように、企業達が厄介事を避けながら自社のプラットフォームをクラウド側にシフトしていくといった、やや緊張を伴う傾向がが2014年を通じて予想できる。

3. インディーズの繁栄

インディーズゲーム(小規模な独立系のゲーム開発チームによって作られるゲーム)はこれまで、主流のマシンを無視する形で存在していた。今彼らはゲーマーの支持を得るための試みとして、コンソール・メーカーとメジャーなゲーム・パブリッシャーの両方に歩み寄ろうとしている。ソニーよって発売されたノスタルジックなインディーズ・シューティングゲームの「Resogun」は、一連のPS4のローンチ・タイトルのなかでも異彩を放っていた。インディーズ・タイトル「Witness」(「Braid」の開発でも有名なジョナサン・ブロウの最新作)の独占販売を行ったり、インディーズ開発者のセルフ・パブリッシングを許可する等、ソニーはインディーズゲーム用のコンソールとしての地位を固めようとしている。

マイクロソフトも「ID@Xbox」の発表によりこの流れに追いつこうとしている。ID@Xboxは、小規模の開発者をサポートするためのマイクロソフト独自のプログラムだ。ソニーとマイクロソフト、両方のコンソールに対応したメジャーなゲーム会社のサポートを得て、今年はインディーズゲームの大ヒットも期待できそうだ。またモバイル、PC、Steamの分野でももちろんヒット作が登場するだろう。

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4. 新しいコンソールは買う価値のある製品になる

ラップトップや携帯電話は毎年規則正しく最新版が届けられるが、ゲーム・コンソールは8年ぐらいのサイクルで最新型が登場する。発売時にはPS4もXboxもゲームタイトルの不足に苦しみ、ユーザーはこのタイミングで新機種にアップグレードする理由を見つけることが難しかった。マイクロソフトとソニーの最新ハードウェアを買う価値があると思わせてくれる、次世代のゲームタイトル群は2014年に発売されていくことになるだろう。主流コンソールの新機種発売というのはいつも特別な機会であり、そのハードウェアの進化にも飛躍的な価値が伴うのだ

5. ストーリーの魅力は流行を超越する

2014年に流行る可能性が高いのは、「Call of Duty」のようなあまり頭を使わないシューティング、機械的な作業でリフレッシュできるもの、創造性があるもの、ナレーション駆動型のゲームといったジャンルだ。去年は「Papers, Please」(文字通りパスポートにスタンプを押していくゲーム)のような、これまでに例のないジャンルのゲームがランキング・チャートの上位に並んだ。

一方、350万ユニットを超える売り上げで同じくランキング・チャートの上位に登場したゲーム「The Last of Us」は、そのサバイバル・ホラーとしての魅力ではなく、主役である2人の人物間の複雑で叙情的な関係によって賞賛された。また、バイオレンスの発散場所である「Grand Theft Auto V」でさえもその3人の主役の相関するストーリーに焦点が当てられており、危険なミッションだけではなく、時には彼ら1人をヨガ・クラスへ導くといったハイパー・リアリズムな日常も描かれている。

今年予想されるゲームのトレンドはこれだけではない。「Twitch」やカジュアルなゲームも同様に流行るだろうと予想される。しかしこれらは、ゲーマーがこの先12ヶ月以上も注目し続けるには明らかに小さすぎる領域だ。ゲーム業界としてはもっと主流、もっと大局を見るべきだろう。最新のコンソールが加わったことで(皆さんがどのコンソールを選んだにせよ)、2014年はゲーム業界にとって刺激的な1年となることだろう。

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