医療予算の急増は政府や医療機関にとっての悩みのタネであり続けている。だが、ビッグデータ活用によってその解決が見えてくるかもしれない。

Lux Researchによる最近の調査によると、進歩したビッグデータとその分析が、垂れ流されるようにして増えていくヘルスケアのコストを留めるのに役立つという。「デジタル医療におけるビッグデータ分析」と題されたそのレポートでは、適切なデータのより深い統合により、さまざまな医療が手に届く値段になることが明らかにされている。

「これまで医療上の問題の解決とは科学的発見や医療ポリシー、十分な資金の供給によるものだった。だが、今日でいう問題の多くは情報の、あるいはそれに対して何をすればいいかの理解が不足していることから起きている」と、Lux Researchの副社長であるマーク・バンガー氏は語る。

「いまや、コストおよび医療におけるデータとアナリティクスのよい効果は、はっきりと目に見えてわかるほどに明確になってきている。そして、AppleとIBM、SalesforceとPhilips、Ciscoとカリフォルニア大学などで結ばれたパートナーシップにより、こういった利点は実際に活用できるものになろうとしている。」

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Luxによれば、企業の保有するビッグデータとベンダーによるアナリティクスが、医療の提供において大きな影響を与えるという。

ビッグデータによりパーソナライズされる医療の提供

また、ビッグデータの分析がパーソナライズされた医療の提供を援助し、コスト削減や多くの難病との闘病生活を支えると予測している。これは「Molecular Match」などクラウドベースのアナリティクスツールを使った、より早い意思決定で可能となる。

報告では、AIにより大量のデータを分析できる、これまでよりパワフルな方法が編み出されるとも述べられている。AIによって機械は映像から病気をスキャニング、学習し、患者をモニターするロボットがそれを役立てるのだ。

そして、Luxは「ビッグデータ」が病院の収益向上、コスト削減のカギだと考えている。高額な医療行為を半自動化し効率化することでコストが削減され、患者の状態や人数に応じたリソース配分を適切におこなうことでさらに収益を上げることができる。

ちなみに、このレポートが提出された背景として、「スマートメディスンなどの技術的なソリューションによって高騰を続けるコストを下げたい」と願う米医療機関の存在がある。

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