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現在のところ、全世界のパソコン有効台数はスマートフォンやタブレットの有効台数を上回っている。しかし来年にはそれが逆転しそうだ。

アナリストのベン・エヴァンズの予測では、2014年に初めて、全世界の有効台数ベースでスマートフォンがパソコンを追い抜くというのだ。エヴァンズの資料によると現在世界の有効台数はパソコンが約16億台、スマートフォンが約13億台だが、伸び率ではスマートフォンがパソコンを上回っている。これにタブレット(全世界の有効台数2億台以上)を加えると、既にスマートフォンは、パソコンとほぼ同数ということになる。

エヴァンズはさらに、2014年の第2四半期に、スマートフォンの有効台数がパソコンの有効台数を上回ると予測する。

エヴァンズの言う「有効台数」とは、消費者が購入し、実際に起動して使っていることを意味する。故に正確な数字を把握するのは困難で、多少の誤差はあると彼は説明している。

とは言っても、大きな流れははっきりしている。IDCは2013年のパソコン総出荷台数を3億1420万台と推測している。これは2012年の3億4940万台に比べて10.1%減少する計算で、1年間の落ち込みとしては過去最大となる。

一方でスマートフォンは、2013年だけで10億台以上出荷される見込みだ。IDCはスマートフォンの出荷台数が前年比39.3%増と発表し、その勢いが弱まる気配はない。

さらにIDCは、2017年のスマートフォンの出荷台数が17億台に達する反面、パソコンの出荷台数は3億510万と予測している。もちろん、出荷した台数がそのまま消費者の購入につながるわけではない。今まで使っていた端末を新しく買い替える場合も多いため、販売された台数がそのまま今の有効台数に追加されるわけではないのも、頭に入れる必要がある。有効台数は出荷や販売台数と違って、ゆっくりと増加していくのだ。

ユビキタス・コンピューティングの底力

誰もがいつでも、どこでもコンピューターを使うことができる、ユビキタス・コンピューティングの時代が到来した。スマートフォンやタブレットはいつでも私達の手元にあってインターネットに接続している。ここ数年、消費者がモバイル端末を選ぶ割合は驚異的な上昇カーブを描き、欧米の消費者による最新の高性能スマートフォン購入熱が、カーブの上昇にさらに拍車をかけている。そして今や、世界中でスマートフォンやタブレットは高価なものではなくなり、それが今年、スマートフォンが10億台以上出荷される要因となった。

最近、「モバイル・ショッピング」が休日の流行になりつつある。IBMは感謝祭とブラック・フライデー(感謝祭翌日に全米で始まるセールのこと)の消費動向を調査してきたが、ここ数年でスマートフォンやタブレット経由の売上が、感謝祭では25.8%、ブラック・フライデーでは21.8%を占めたことが分かった。1年で最も消費者の買い物熱が高まる時期に、4~5回に1回の買い物はモバイル端末経由で行われたことになる。消費者は自分の手元のスマートフォンやタブレットで買い物をしているのだ。

あと少ししたら、このような「モバイル」現象はなくなるだろう。わざわざ「モバイル」ショッピングと言わなくても、手元にあるコンピューターを使ってなら単に「ショッピング」と言えば済む時代になるのだ。これがユビキタス・コンピューティングの底力だ。

スマートフォンがパソコンに取って代わる中、「モバイル」のトレンドであることは重要ではなくなる。私達は、高性能なコンピューターをポケットに入れて持ち歩き、どこにいてもあらゆるものと繋がっているのだから。

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