Learning from Twitter's Decline
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今週発表があったレポートによると、Twitterユーザーの一日当たりのツイート量が、2014年8月のピーク時から半分に減ったという。このサンプル情報はTwitter APIから得られたものだ。メディアおよびハイテクセクターの両方がここ数年間、下降線をたどるだろうと予測していたことを考えれば、特に驚くようなことではないが。

2014年の株の下落に加えて、2015年のCEO交代、2013年のボストンマラソン爆弾事件でのTwitterデマ騒動、そしてなかなか無くならない一般大衆、政治家、セレブたちによるTwitterを通したいじめの問題など、Twitterにとって悪い環境が続いている。

これは新しいテクノロジーを作り出す人々にとって貴重な教訓である。

新しいメディアやウェアラブル、IoTなどの新しい技術に携わる人たちにとって、今のTwitterの状況分析は注意を喚起されるものである。彼らはその身をもって、商品を育て上げるだけでなく、それを取り巻く環境も作り上げる事の大事さを体現しているからだ。

・誤りを認める事は自分にとって有利に働くこともある

Your (Perceived) Changes May Work To Your Advantage

#RIPTwitter(Twitterよ永遠に眠れ)の大失敗は不幸中の幸いなのかもしれない。Twitterが間もなくユーザーのタイムラインに現れるツイートをアルゴリズムによりプライオリティづけするという誤った発表が土曜日にBuzzfeedから出されて以来、
このハッシュタグがSNSに溢れかえった。かいつまんで言えば、この新しいシステムではユーザーはFacebookタイムラインのような時間軸を遡る順ではなく、アルゴリズムによって優先順位を付けて表示されるというものだ。

これはTwitterがこれまでにユーザーから最も注目をあつめた話題であり、ユーザーとのコミュニケーションの必要性が露わになった事件だった。Jack Dorseyは即座にこの間違えた情報を修正する事を選択し評価を上げることになった。

・ユーザーからの不満を認め、その裏に何があるのかをつかめ

Twitterのことを実際の双方向のコミュニケーションを欠いて騒々しい、スパムロボット、セレブのゴシップ、荒らしの書き込みに溢れた「叫びのギャラリー」みたいだという意見を聞いた事がある。しかし、これらノイズともいうべきつぶやきは政治的ディベートやSuperBowlのようなスポーツイベント、興味のあるハッシュタグをフォローするという場面においてライブ感のある反応として喜ばれているのも事実だ。

ハッシュタグのフォローなどの独自のエクスペリエンスは、飽きられやすい毎日のニュースフィードなどよりもより人々の反響を呼びやすい。Twitterはこういった独自のエクスペリエンスにより幅広い選択肢を提供する事により、その強みを更に活かす事が出来る。

例えばフォローしているトピックと似たようなものを簡単に閲覧、編集できるAPIの様なメカニズムや、話題を集めているトピックを別のタブに表示する機能、新しいリンクをあとで読む為に保存しておくAPIなどが挙げられるが、その数は多くない。今でも人々はTwitterでつぶやきをシェアしているが、そのやり方は以前とは異なっている。Twitterは現在のアカウント所有者達の為に簡便なコミュニケーションし続けるが、それとは別に強みとなるものにも取り組むのかもしれない。

・ただ聞いているだけではなく、それに耳を貸せ

Tweetの最大文字数からフォローされるアカウントの数、省略形URLやハッシュタグの利用にいたるまで、Twitterは最初からユーザーをコントロールしていた。これは人々がこのプラットフォームをどの様に使うかだけでなく、ユーザーがこれに何を想定するかも形作った。

Twitterがしくじった点はユーザーの声を十分に聞かなかったことだ。アカウント所有者たちが何を望んでいるかを聞かず、そして最も重要なところだが、利用頻度の少ないユーザーだけでなくアカウントを閉鎖したユーザーにも関わらなかった点にある。

なぜ彼らはユーザーに提供しているエクスペリエンスを評価してもらい、提案をしなかったのだろうか?

彼らが意味のあるデータを得られる機会に反応できなかったのはなぜなのか? アカウントは持っているもののほとんど使われなかったり、アカウントを閉鎖されたりすることは、それに対するフォローが無い限り単なる機会の損失である。

・自分のプロダクトが不正利用されることを考慮せよ

Twitterは長らくSNSの乱用について十分な対策を行ってこなかったことについて非難されていた。CEOのDick Costoloでさえこの傾向に気づいており、「乱用の防止対策が出来ていない」と認めている。

Twitterは2014年に、ネット上のいじめやハラスメントの問題に取り組むため、非営利団体のWomen Action & the Media (WAM!)とパートナーシップを結んでいる。TwitterはWAM!をハラスメント報告の権威であると認定している。2014年の11/6~26に渡り、Twitter上でのハラスメントについて調査し、必要に応じてTwitterに報告を上げている。

それに続くレポートは読んでていやな気分になるが興味深い。811件が報告されており、個人情報さらしなどを含む様々なタイプのハラスメントの他に、250以上のボットによって投稿された為内容が被る報告がある問題、Twitterに報告するのと法的手段に出るための証拠を集める問題、スタッフによる調査が与えた影響などについて述べられている。想像に難くない事だが、WAM!のスタッフや委員会のメンバーなどもヘイトスピーチやコラ画像/偽情報のばらまき、強姦や殺人の脅迫について報告を上げた結果、Twitter上でハラスメントを受けた。

Consider Abuse Over The Entire Lifecycle Of Your Product

この報告を受けて以来、Twitterは不正使用の報告手続きについて、報告用フォームの簡略化から、より楽に法的処置に訴え出ることが出来るようにするなどいくつかの変更を行った。

2015年5月の利用ポリシー変更でも、Twitterは個人情報晒しやリベンジポルノを厳しく取り締まるようになった。承諾なしに個人を特定できる情報やプライベートな動画や写真を投稿したアカウントは攻撃的な投稿を削除するまでロックされ、常習犯はTwitterから追放される。リベンジポルノについてはそこに映ってるのが自分たちだと証明できさえすれば、Twitterはアメリカ国防契約管理局の要請なしにそれを削除する。

IoTや新しいネット上のコミュニケーション、皮下移植ウェアラブル、あるいブロックチェーン構造であれ、長期的に新しいテクノロジーを作り上げようとしている人たちがどのような間違いが起こり得るか予測できるという事は必要な事だ。

・自分のプロダクトが正しく使われることに注力せよ

Focus On The Capabilities Of Your Product To Do Good

おそらくTwitter(およびPeriscope)の最大の利点とは、アラブの春(あるいは#blacklivesmatter)キャンペーンの時の様に中心的人物が居らず自己形成的でありながらも、その継続の為にパブリックなコミュニケーションが必要となるシチュエーションに置いて、人々を繋げられる点だろう。一般市民が生の声を上げられるプラットフォームを作り上げるTwitterの可能性は過小評価されてはならない。

この事はPeriscopeとのパートナーシップにより更に強力なものになる。Periscopeの設立者は2013年に外国を旅しているときにこのアイデアをひらめいたという。Kayvon Beykpourはタクシム広場で抗議運動が起こった時にイスタンブールにいた。彼はそこで何が起こっているか知りたくなりTwitterを見てみたが、抗議活動について書かれてはいたものの、映像を見る事は出来なかった。

こういった利点は分かりやすく効果的であり、ユーザーが居付かないことについて非難されていた当時のTwitterを補うものである。同様に多くの新技術もその機能やユーザーの視点、コンシューマベースによって社会活動に大きな影響を与える可能性がある。

Twitterが次にどのような手を打ってくるのか興味深い。これまでのメンバーによるハッシュツイートキャンペーンのことを振り返れば、溢れかえるソーシャルメディアにおけるニーズはまだあるといえる。

そして人々は今でもTwitterに残ってほしいと考えているようだ。今しばらくは….

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