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コンシューマ達にとっては長い間、VRヘッドセットについて何も知らされてこなかった。最もよく知られているOculus Riftなどは2012年9月にKickstarterでの目標額を集めきった。しかし2016年になっても一般に販売されておらず、4年もの間人々を待たせていることになる。

英国のJuniperに在籍するアナリストによると、成熟期間のゆっくりした動きが出荷販売が始まることによって急成長への流れに転じるという。Juniperは来年に300万台、2020年までに3000万台が出荷されると予想している。

「低レイテンシでスマートなグラフィックといった技術的達成と、主要な企業からのVRに対する興味の高まりが組み合わさり、VR市場はいよいよ軌道に乗れる時期になった」とJuniperは付け加える。言い換えれば様々な競合者たちが顧客を獲得しようという段階になったということだ。レースはまさにこれから始まる。

過熱する仮想現実

来年市場に登場するVRヘッドセットのビッグネームはOculus Riftだけではない。

SteamOSを使いValveと連動でき、おそらくはOculus Riftのメインの競合相手になるだろうHTCは2016年第一四半期に本格的な販売が開始される予定だが、2015年内にいくつかの端末が出回る。

以前はMorpheusとして知られていたソニーのPlayStation VRの公式なリリース日は発表されていないが、様々な情報から2016年前半に出荷開始になるだろうと予測できる。VRヘッドセットについては散々待たされたが、コンシューマはようやくより取り見取りの選択肢を得る事になる。

もちろんいくつかのデバイスは既に市場に出ているが、来年出てくるデバイスと比べると性能や詳細で見劣りするところがある。SamsungのGear VRは既に何度かの代替わりを経ている。またGoogle CardboardはDIYのバーチャルリアリティーソリューションを提供している(デバイスと互換性のあるスマートフォンが必要だが)。

VRの隆盛

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Juniperは3000万台のデバイスが2020年までに出荷されると予測している(詳細なレポートは”The Rise of Virtual Reality”を参照)。

VR技術の改良に加え、企業は値段の下落もコンシューマをつかむ一つの要素だと考えている。

ゲームと動画はVRの普及を牽引する主なものだと目されており、この技術が定着するにつれて極東および中国では開発および生産が活発になると予想されている。またVRハードの小売収益は2020年までに40億ドルを超えると予想されている。しかしOculus Riftおよびその他のデバイスの価格設定は未だはっきりしない。

報告書を連名で書いたジョー・クラブツリーはこれまでの技術系企業の開発および投資の取り組みから、「急速に市場が拡大する多大な可能性を秘めている」と述べている。Oculus Riftは今やFacebookの傘下であることを忘れてはいけない。報告書は更にこの拡大が工業/医療用途にも広がると予測している。

コンテンツクリエイター向けのツールの充実や巨額の投資、アーリーアダプターたちのVRに対する反応を見るにつけ、今まさに何か大きなことが起ころうとしている兆しを感じる。来年の今頃に十分な量のゲームや動画が出揃えば、VR市場の成長は予想を上回るものになるだろう。

画像提供:
トップ画像:Oculus
Google’s GoPro/Jump画像:Adriana Lee for ReadWrite

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