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Recodeの報告によれば、Nokiaが自社のヘッドセットでVRの競争に参加するかも知れないとの事だ。このフィンランド企業が来週ロスで開かれるイベントで、製品のお披露目を行うという。

VR(Virtual Reality:仮想現実)においてNokiaのデバイスはコンシューマが選択肢の1つとして考え、また開発者が手がける候補にもなりえる。Oculus Riftによって口火を切られたこの流れに、HTC/Steam、サムスン(使われている技術はOculusのものだ)、ソニー、グーグル、そしてその他のマイナーな企業も動きを見せた。巨大企業マイクロソフトの関連プロジェクトについては言うまでもないだろう。結果、我々の頭にあらゆるデジタル現実をもたらすための競争が繰り広げられることになる。

Nokiaの場合、2013年にマイクロソフトにモバイル部隊を買収されて以来、ハードウェアに立ち返っていた。他のハードウェアと違い、VRは技術メーカーたちにとって熱くトレンディーな分野となった。Recordの話が事実になれば、NokiaのVRにおける活動は飽和状態にあるスマートフォン市場における活動と比べてより重要な、少なくともエキサイティングなものになるだろう。

大きく広がるVRの可能性

Nokia Technology、そのかつてのマイクロソフトに残されたちっぽけなハードウェア部門は、モバイルデバイスの事を完全に諦めたわけではない。Nokia N1タブレットを生み出し、スマートフォンにおける活動についても来年のいつかに再開することを予定している。とはいってもライセンス事業がその手始めになるが。

しかしVRはハード及びソフトにおける新世界の象徴だ。まだ黎明期にあり競合社も少なく未来への可能性は多大に残されている。Nokiaのイノベーションの復権にとってはまたとない市場と言える。

次のようなことを考えてみよう:ハンドセット市場で苦しんでいたHTCは、Mobile World CongressおよびGame Developers Conferenceに出展した際、Vive VRゴーグルで客の興味をさらい、注目を集め直す事が出来た。

来週のイベントについて今の所あまり多くのことは分かっておらず、Nokiaがどの様なデバイスを出してくるのかも分からない。どういったところがサポートを表明するのかについてもだ。つまり噂されているヘッドセットが既にあるプラットフォームで動くのか、開発者が新たなアプリを作ることになるかどうかは定かではない。

VR開発における数ある課題

VRの開発に没頭することになる開発者たちは、膨大な作業量をこなすことになる。モバイルの開発者たちは異なるプラットフォームに対応するため、ここ何年もコードを何度も書くことに苦しんできた。今の所、VRでも同じ状況になるのかどうかは明らかではない。

Redditのスレッドで、Oculusの設立者、パルマー・ラッキーはOculus RiftはオープンプラットフォームになるためOculusの許可を取らずにアプリの開発が出来るようになると発言した。

ラッキーはまた、あるコードは幾つかのVRヘッドセットプラットフォームで動くようになることを望んでいるとも言った。が、それには時間や労力がかかり、自社のプロダクトにかかりきりになっている間はOculusと他者がコラボレーションの成果を共有することも難しいだろう。

そしてもう一つ考えなければならないことがある。見方によってはエキサイティングでもあり、悩みの種でもあるものだ。

もしわずかにでも希望があるとすれば、それはこういうものだろう。VRがより幅広い層にアピールするようになれば、より多くの開発ツールも現れることになる。映画製作者も広告社も同じVR商品を別プラットフォームのために作りなおす面倒を望まない。そういう意味で、もしNokiaのヘッドセットが軌道に乗るのであれば、VRに携わる人たちはそれが他より広く普及する事を望むことだろう。

画像提供:Nokia

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