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ここに考えさせられる事実がある:今後必要となる最も重要な革新の多くは高速なインターネット接続が前提となっている。だが実際には、我々が将来必要とするであろう回線速度は言うまでもなく、現在必要な回線速度ですらすべての国が達成できているという状況ではない。

発展途上地域のアクセス問題(これはこれで大いに注目されるべき大きな問題だ)は別として、先進諸国間のブロードバンド速度の不均衡は、これらの国がますますネットに接続されていく未来に対してどれだけ準備が整っているかを表しているとも言える。

アメリカを例にとろう。アメリカは現在かつてないほどの大量の動画をストリーミングしている。将来はほとんどのスマートホームがブロードバンド必須になるだろう。我々はより多くの自分のファイルをスマートフォンやタブレット、PCなどからクラウドに保存し、こういったデータ転送のためにキャリアはセルラーネットワークの代わりにWi-Fiを使うように促すだろう。

いくつかのAndroidデバイスと最新のアップル携帯など、いくつかのスマートフォンではWi-Fi環境だけで国内通話として発信と着信ができる「Wi-Fi Calling」さえ可能となっている。

これらのシナリオにはすべて、家庭やあらゆる場面で高速なインターネット接続が必要となる。

アメリカは「かろうじてオンライン」のレベル

しかしアカマイの2014年の最初の3か月を対象とした調査「State of the Internet Report」によると、アメリカは世界のインターネット速度ランキングのトップ10にすら入っていない。

最もインターネットの速い国はどこか?レポートによるとそれは韓国だ。韓国はあらかじめネット接続されているアパートやビルディングによって極度に都会化されていて、平均23.6メガビット/秒(Mbps)という高速なブロードバンド接続が提供されている。

一方、アメリカの平均は10.5Mbpsだ。通常の動画ストリーミングには対応できるかもしれないが、NetflixはUltra HDに25Mbpsを推薦しており、複数の家族が同じ回線で違う動画を見ていればこの程度ではとても十分とはいえないだろう。

アメリカはラトビア(12.0Mbps)やチェコ共和国(11.2Mbps)、フィンランド(10.7Mbps)にすら追いついていない。

また、アメリカのブロードバンドは価格も高い。

非営利的な政策研究機関、New America Foundationの2013年の報告書によると、アメリカ人はイギリスの顧客の3倍近く、韓国のユーザーの5倍以上をブロードバンドに支払っているという。

アカマイは平均接続速度の算出には多くの要因があるとしているが、この世界的なインターネット速度の状況を眺めて見る限り、現在ホットなインターネット企業がホームと呼んでいるにも関わらず、アメリカのインターネット環境は決して最適とは呼べなそうだ。

だが少なくとも、アメリカはこの図表でさらに下に位置しているオーストラリアよりはマシだ。この調査では、世界で最もブロードバンドが高価であるという事実にも関わらず、この国の平均は6.0Mbpsとなっている(オーストラリアの人はオーストラリア最大の通信会社Telstraに感謝しよう)。

そして、さらに高速な、次世代のギガビット広帯域ネットワークがこの先には立ちはだかっている。まだ全く一般的ではないが、これがインターネット接続に関して次の大きな飛躍となる可能性がある。速い通信速度とそれをサポートするインフラストラクチャーを優先する国々は、そういった高速回線をより多くの市民にもたらすことのできる最良のポジションにいるかもしれない。

以下がアカマイの報告書によるインターネット速度ランキングのトップ55を色分けした地図とトップ10のリスト(アメリカをおまけで追加してある)だ。何かの参考になれば幸いだ。

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世界で一番インターネットの速い国は?(単位:Mbps)
1. 韓国 23.6
2. 日本 14.6
3. 香港 13.3
4. スイス 12.7
5. オランダ 12.4
6. ラトビア 12.0
7. スウェーデン 11.6
8. チェコ 11.2
9. フィンランド 10.7
10. アイルランド 10.7
(アメリカ 10.5)

画像提供:Madeleine Weiss

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