ガジェット界には今、AppleやGoogleを筆頭としてデルやサムスンに至るまで、誰もがスマートウォッチの開発に取り組んでいるという空気が漂っている。

そんなもの、一体誰が身に付けるというのだろうか。

はっきり言うが、私は絶対に装着しない。

私はこれまで、腕時計も身に着けた記憶がない。腕に何かが巻きついている感覚が嫌いなのだ。これは個人的な癖かもしれないが、時計にはなるべく近寄らないようにしている。
世間はここ十年ほどの若者達の傾向に注目し、腕時計以外のもので時間を知らせようとしているようだ。

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最近、高級な腕時計に再び人気が集まっているという話を聞いたことがあるかもしれないが、私はそんなものにお金をかけることが楽しいとは思えない。

管理するデバイスを増やす必要はない

これ以上ケーブルや充電器を家で無くしたり、旅行のためにパッキングするなんて、面倒だと思わないだろうか?スマートウォッチやフィットネスバンドを購入すると、そういったことが確実に起きる(Nick Stattも、Fitbit Flex(睡眠計リストバンド)を常に充電しておかなくてはならないのが面倒臭いと書いていた)。既にスマートフォンとタブレットと、さらにBluetoothキーボードまで充電しなければならないし、もうUSBポートだって一杯だ。

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Photo by matsuyuki on Flickr

そのうえGoogle Glassだって?なんでもかんでも動画で撮りたがるのはちょっとやり過ぎだ。第一、撮りたいシーンを全て撮っていたらバッテリーが持たない。それに、1500ドルのちゃちなBluetoothヘッドセットなんてすぐ壊れるに決まってる。ヘッドセットのフレームが鼻に食い込むのも嫌だ(眼鏡を買うときはいつも、あの不愉快なノーズパッドが付いていないものを選ぶようにしている)。

こういった小さいデバイスというのは、大抵バッテリーの持ちが悪い。バッテリーの持ちはサイズと消費量で決まるため、小型コンピューターの性能が高ければ高いほど、頻繁に充電が必要になる。そうまでして「ウェアラブル」にする意味があるだろうか?

 大事なのはデータであって、デバイスではない

話は変わるが、ウェアラブルコンピューターはデータを収集するのには向いている。だとしても買う気はないが。

人間の動作やバイタルサインをデータ化して解析する、定量化の仕組みは非常に興味深い。しかし歩数計は、私がジムやヨガスタジオで運動しているのか、それとも走っているのかどうかまでは把握できない(私はサンフランシスコに住んでいるので、たくさん歩いてもいる)。

自分の行った運動をデータで見るなら、GymGoalのようなアプリを使うほうが私には有益だ(フルスクリーンで見る必要があるのだが)。また、走った距離を見るのには、スマートフォンのGPS機能や加速度計を使ったアプリを利用している。MapMyRun、Nike Running、RunKeeper等だ。

スマートウォッチなんてやめておけ

では、僭越ながらここでハードウェアメーカーにご提案申し上げたい。スマートフォンの代替品を作ろうとするのはやめたまえ。そんなことより、ソフトウェアやサービスの改善に注力すべきだ。ポケットやバッグから電話を取り出すのはスマートじゃない?だったら余計な情報を送らなければいいだけで、それを別のスクリーンに表示しようと考えるのは間違っている。もしくは、予測演算を駆使してスマートフォンが的確なタイミングで情報を与えてくれるようにすればいい。

また、たくさんのデバイスを持ち歩かなくても、ネットワークに接続されたスクリーンを安全に使う方法だってあるはずだ(クラウドコンピューティングもそういった方法の一つだと聞いている)。

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ではどんなデバイスなら良いのか? ちゃんと役に立つBluetoothのイヤピースやイヤホンならいいだろう。音声機器はどんどん良くなっているからだ。ディック・トレーシーの大ファンでもない限り、自分の腕時計に話しかけたりするのは絶対に止めたほうがいい。

コンピューターは腕や頭に装着すべきではない。むしろ、コンピューターは見えなくなったほうがいいのだ。「着れるコンピューター」のことは忘れよう。これからは、「消えるコンピューター」の時代だ。

※Top image byMadeleine Weiss

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