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先日私がテレビドラマ「Glee」のファースト・シーズンを一気見しているときにふと気付いたのが、登場するアーティスティックな若者たちが当時流行していたソーシャルネットワーク「MySpace」でお互いを友達登録している光景が今ではいかに古臭いかだ。友達リクエストの時代はもう終わったのだ。

「終わった」と言い切ってしまうのは早いかもしれないが、ネット上での他人との関係性を表す言葉として「フレンド」は今確実に衰退している。

最近のオンライン上の行為の流行は「フレンド」から「フォロー」へと変化している。「フレンド」が双方向の関係性の依頼を送って同意し合う代わりに、「フォロー」はシンプルに他人に関する関心を発表するだけの行為だ。相手が自分にフォローを返すかどうかは問題ではない。

Foursquareも「フォロー」を導入

今週水曜日、Foursquareも「フレンド」の利用を廃止し、「フォロー」を導入するインターネット・サービスの仲間入りを果たした。

新しロゴと共に再度ローンチされた同社のアプリには、レストランやショップを発見するための新機能が搭載されている。そして同時に「フレンド」の考え方は削除された。この新しいアプリでユーザーは、気になる人を「フォロー」することで彼らがいくらチップを残したかなどを見ることが出来る。フォローされた人はフォローを返す必要は全くない。

この理由は、同社のアプリからチェックイン機能が無くなったため特定のユーザのみにシェアする情報が無くなったからだ、とFoursquareのCEOデニス・クロウリーはReadWriteへ説明してくれた。チェックインの機能はSwarmと呼ばれる別のアプリへと独立し、Foursquareには自分の居場所などの個人情報を共有する必要が無くなり、よって「フレンド」の概念を残す意味も無くなったのだ。

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ReadWriteも最近気付いたが、LinkedInがいつのまにか数百万人のユーザーのプロフィール画面に「フォロー」ボタンを追加した。これもまたこのサービスの変わりゆく優先事項の現れだ。これまでどおり特定のユーザと直接つながることもできるが、同社はサイト上でエッセイや記事を執筆できる出版ビジネス指向の機能を追加している。今のところこの「フォロー」ボタンは見つけづらいかもしれないが、いずれはもっとメジャーな機能になりそうだ。

フェイスブックも2011年に似たような試みを行っている。この「フィード購読(Subscribe)」ボタンでは、友達にならずにそのユーザーの公な更新情報を追跡することができる。ReadWrite創設者のリチャード・マクマナスが当時書いたように、この機能は当時のフェイスブック上での公な活動をより促すために導入されたと考えられる(2012年にこのボタンはよりわかりやすい「フォロー」ボタンへと名称変更されている)。

皆がツイッターを「フォロー」する

お互いに同意して成立する「フレンド」の考え方を世界中の数十億人に広めたフェイスブックが、一方通行で成立するソーシャル機能「フォロー」を導入した理由は、単純にツイッターの影響だ。

もちろん特定のフィードの更新を得るためにそれを購読する考え方自体はツイッターの発明ではない。しかしツイッターが「フォロー」によって他のアカウントと接する仕組みを広めたことで、我々は友達や他人、セレブ、やボットまで、あらゆるアカウントの追跡が可能となった。

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友達リクエストほど親密ではないが、「フォロー」という行為もその人物を知るための参考になる。フェイスブックのフレンドリストが「どんな人を知っているか」を示し、ツイッターのフォローリストは「どんな人なのか」を示すのだ。

だからこそフェイスブックはツイッターの「フォロー」モデルを模倣したわけだが、同社の「フレンド」機能は完成されていて変えることは難しい。フェイスブックがInstagramを買収した理由の一つには、Instagramがツイッター風の「フォロー」モデルを導入していることがあるかもしれない。

これと同じ理由でLinkedInも「フォロー」を導入し、ユーザーの直接的なつながりを増やそうと考えている。Foursquareは「フレンド」自体を廃止し、ユーザー同士ののつながりを根本的に再編している。

友達だからできること

「フレンド」はこれからもソーシャルアプリには残るはずだ。Snapchatのようなメッセージ・ツールには双方向の接続は必要だ。しかし、これらのアプリは注意深く構築された友達リストよりも端末のアドレス帳に徐々に依存してきている。

Secretなどの匿名アプリは「フレンド」の考え方を変えようとしている。友達リクエストを通じて自分のことを公開するように依頼する代わりに、Secretはユーザーの連絡先とフェイスブックのフレンドリストをスキャンしていいかどうかを尋ねてくる。するとこれらの人々の投稿を見ることができるが、彼らの名前は明らかにされないのだ。友達リクエストを送らずに成立する、「フレンド」の新しいモデルだ。

フェイスブックに牽引されてきた双方の同意が必要な「フレンド」モデルは減り、ツイッターが先駆けたシンプルな「フォロー」モデルがより支持されていくことになりそうだ。得にセンシティブな情報を扱わない用途では確実にそうなるだろう。

Yelpはこの最有力候補だ。私のYelp受信箱には中学時代の友達からのメッセージが届いている。「君のレビューはすごくいい。Yelpを使って交流したい」これはナンセンスだ。わざわざ「Yelpを使って交流」する必要はないし、私の許可なく私のレビューぐらい読めて当然だろう。

Pinterestは「フォロー」に対して面白いアプローチをしている。特定の人をフォローする代わりに、彼らのイメージ・ボードをフォローするのだ。(確かに特定の人のボードをすべてフォローすることは可能だが、Pinterestのインターフェースではその人自体をフォローすることは出来ない)。

オンライン物販でこの「フォロー」モデルがどこまで浸透するかも気になるところだ。手作りをテーマにしたEtsyはすでに「フォロー」モデルを導入しており、他の買い物客や販売者をフォローすることができる。SquareもPinterestに近い形で同社のECサイト、Square Market上のリストをフォローが可能となっている。

アマゾンはインターネット大手企業の中でも早期にソーシャル機能を導入している。友達の誕生日を入れておくと、リマインダーを受け取ることができるものだ。だが今アマゾンは重要なチャンスを見過ごそうとしている。

一時アマゾンはレビュー投稿者をフォローすることを可能にしていた。しかし2011年にこの機能は廃止され、今ではトップ・レビューを書いているユーザーのプロフィールは参照できても、彼らの活動を追うことは出来ない。不思議なことにKindleストアでは書籍に公開設定されたノートを書き込むユーザーをフォローできるが、この機能は他のサイトとの連携が取られていない。

少なくともアマゾンやそのほか企業が彼らのサイトに加えるソーシャル機能を使った実験の中に「フレンド」という考え方は今後存在しないだろう。双方の合意が必要な繋がりはもはやすべてフェイスブックのフレンド・リストやアドレス帳を当てにするに違いない。双方の繋がりを必要としないソーシャルネットワークは、もはや「フォロー」モデルを導入していくはずだ。今や「フォロー」の時代であり、我々もそれについて(フォローして)いけばいいのだ。

画像提供
トップ画像:Warner Bros.
白鳥の画像:blinking idiot
Twitter birdsのイラスト画像:Pete Simon

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