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Dropboxは明らかに、クラウド ストレージのライバル会社を減らしたいと考えているようだ。そのために新しいプログラミングツールを提供してデベロッパーたちを呼び集め、Dropboxプラットフォームというものを構築しようとしている。

Dropboxプラットフォームとは?

Dropboxは2007年に設立され、ユーザー登録をすれば誰でも無料で使える2GBのクラウド ストレージを提供している。競合サービスは決して少なくなかったが、デスクトップ上でドラッグ&ドロップするだけのシンプルな操作や容量の多さ、新しいユーザーを紹介すると追加ストレージがもらえるサービス等で、着実に勝ち組になった。Dropboxによれば、今やユーザー数は1億7500万人を超えるという。2011年に行われた最後の資金調達以降、企業価値は40億ドルに達している

Dropboxのアカウントはスマートフォンやタブレット、コンピューター内のドキュメントをクラウドに同期させ、ユーザーやユーザーに招待された人が、どこからでもアクセスできるようになっている。
サードパーティーのアプリもDropboxのサービスをアプリの基本機能から使用することが可能で、Dropbox社によると、10万以上のアプリが個人利用や共同作業のために、ドキュメントや関連データをDropboxに保存しているという。

Dropboxは、現在のシンプルなセットアップを、もっと拡大したいという野心的なプランを持っている。まだ漠然としているが、アプリやサービスのエコシステムとか、そんな感じのものだ。
ユーザーがアドレス帳やプレイリスト、ゲームのセーブデータ等の幅広いデータを同期&シェアできるようにすることもDropboxの目標の一つだ。そうなったら、ハードドライブは完全に必要なくなってしまうだろう。

デベロッパーを集める作戦

Dropboxは本日、新しいプログラミングツールを公開した。このツールによって、アプリメーカーは自社製品にDropboxのストレージを組み込むことができるようになる。

例えば、DropboxのデータベースAPIを使って、デベロッパーはあらゆる形式のアプリケーションデータ(ゲームのセーブデータやtodoリスト、その他諸々)をDropboxに保存、同期することが可能だ。
これまで一般的だったスプレッドシートやPDF 等のDropbox対応ドキュメントとはがらりと異なるが、エンドユーザーが直接これらの生データを編集することはない。

ただし、アプリ自体はセッションを記憶させるのに、これらのファイルに依存することになる。データをDropboxと同期しておけば、ユーザーはiPhoneでパズルゲームを楽しんだ後、Androidタブレットで続きをプレイすることができる。アプリ側は、圏外等でセッションが中断された場合には、ネットワークが繋がり次第自動でデータを保存するようにプログラムしておく必要があるだろう。

Dropboxはまた、「Drop-ins」と呼ばれるいくつかのユーザーインターフェース コンポーネントを発表した。これは、アプリからDropboxストレージへのアクセスを容易にするための基本的なショートカット プログラムで、iPhoneでもAndroidでも、その他のデバイスでも動作する。

例えば、The Dropbox Chooser というコンポーネントは、Dropboxに保存されているファイルをウインドウ内に表示し、ユーザーが選択できるようにしてくれる。Dropbox社は次のように語っている。

The Chooserは、Dropbox内のデータをwebアプリに持ってくるのに最適なJavaScriptコンポーネントです。アプリ側は、ファイルブラウザや認証機能、データの転送、保存に関する複雑な機能を実装することなく、Dropboxのデータを取得することが可能です。

Saverという似たようなコンポーネントもあるが、これは逆にデータをDropboxに保存してくれる。Saverは現在webアプリでしか使えないが、Dropboxは今年中にネイティブ アプリにも対応する予定だ。

※Photo by Madeleine Weiss

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