グーグル自身が手掛ける「純正Android」デバイス、Nexusラインの端末の開発が終了するとの噂が最近話題になっている。しかしこれは正しくないようだ。今年後半、グーグルによる次世代版Android「L」の公式リリースと同時に、Nexus端末も登場する可能性が高い。

確かに、ハイエンドのAndroid端末に対するグーグルの戦略は以前とは違っている。「Android Silver」と呼ばれる新しいプログラムによって、グーグルはサムスンやLG、モトローラ、ソニーなどのトップメーカーに自らスペックを指定して端末を発注し、そしてその端末はAT&TやVerizonのようなキャリアによって店頭で販売される。このAndroid Silverの端末は来年にはデビューするだろう。

しかしAndroid Silverに関する噂が広がる中で、グーグルは人気のNexusラインのAndroidスマートフォンとタブレットの開発を打ち切り、それらをSilverデバイスに置き換えるだろうといった報道が見られるようになった。しかし、それらのレポートは基本的に間違っていることがわかった。Nexusプログラムはこれまで通り継続され、グーグルが今年後半にAndroid Lをリリースするとき、我々Androidユーザは新しいNexus端末を見ることができるだろう。

グーグルはこれまで、新しい名前とバージョン番号の付いたAndroidをリリースすると同時に、LGやサムスンのようなトップ生産パートナーのいずれか1社によって製造される新しいNexus端末を発表してきた。AndroidエンジニアリングとNexusプログラムの責任者デイブ・バークは、グーグルが今後もこの構図を変えるつもりはないと語っている。

「人々は我々の発表するコンセプトに興奮してしまい、我々の動機を忘れてしまうのです」とバークは私にインタービューで語っている。「我々は今後ともNexusに投資し続けます」

バークはSilverについてはノーコメントで「現状ではAndroid Silverに関するコメントは控えさせていただきます」と語っている。しかし、すくなくともSilverによってNexusが廃止になることはないようだ。

「皆さんは我々の別のプロジェクトの影響で、Nexusが終了すると思っているようです。しかしそれは全く間違った結論です」とバークは語っている。

グーグルのエンジニアがAndroidの新しいバージョン用のオープンソースコードを書くとき、別のチームは同時にその新しいAndroidの機能を最大限に生かせるNexus端末を設計する。この2つの開発プロセスは密接な関係があり、それがすぐに変わることはないだろう。

バークはさらに次のように説明している。

我々の開発には、2つの出力があると考えてください。まず、我々はNexus端末を製造しています。また同時に、我々はオープンソースコードを開発しています。携帯やタブレットなど、対象となる端末がなくてはオープンソースコードを構築することはできません。コード開発には、あたかも呼吸するように、それを常に実践して検証し続けるプロセスが必要なのです。

概念だけではプラットフォームを構築することはできません。少なくとも一台、あるいは複数台の端末を一緒に作る必要があるのです。このプロセスから端末だけを廃止するわけにはいきません。さらにNexusは、我々グーグルがAndroidがどのように実行されるべきと考えているかを示すという点でも重要です。それは我々からの、ある意味純粋なAndroidを示す提言であるといえます。弊社がこれをすべて捨てることは極めて考えにくく、ナンセンスだと思います。

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