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Google Glass は発表以来、その目立ちすぎる外見から様々なジョークの対象となっており、「Glasshole※」なる造語まで生み出されている。そんな状況を打開すべく、グーグルはこの Google Glass をクールに(少なくとももっとさりげなく着用できるように)するための大きな一歩を踏み出した。

※「Glass+asshole」の造語。Glassを着用して迷惑な行為を行う人

Google Glass の開発チームは Google+ 公式ページにおいて、Luxottica グループとの提携を発表した。Luxottica グループは世界のアイウェア・ブランドの 80% 以上を所有するイタリアの会社だ。その傘下には Ray-Ban や Oakley を始め、Prada、Persol、DKNY、Versace、Chanel、Ralph Lauren(まだまだある)といった世界的ブランドのアイウェア部門が存在する。

グーグルによれば、この提携は「エクスプローラー」と呼ばれている Glass のテストユーザー達に新たな選択肢を増やすことを目的としているようだ。エクスプローラー達は 1500 ドルを支払って Glass のテストに貢献している。

Luxottica は Glass にデザインと製造技術をもたらし、我々はエクスプローラー達に、 Glass の外観に関する幅広い選択肢をもたらすことができるでしょう。さらに我々が将来 Glass をより多くの人々に販売する時、Luxotticaの小売りと卸売り販売チャネルは非常に役立つはずです。

この新たなデザイン提携のニュースに先駆け、グーグルは 1 月に自社の設計による 4 種類のおしゃれなカスタムメイドの Glass 用フレームを発売している。Glass の所有者である私もその見栄えの良いフレームには誘惑されたが、225 ドルという値段を正当化することはできなかった。

残念ながら Luxottica との提携が成果を生むまでには時間がかかるかもしれない。グーグルは Glass 用レイバンの発売は少なくとも「明日」ではないだろうといっている。ではいつ頃になるのだろうか?ウェラブル端末界ではスマートウォッチが幅を利かせているこの現在の状況から判断すると、Glass はもしかしたらまだ先を行き過ぎているのかもしれない。グーグル自身でさえ、これはロングゲームになるだろうと認めている。

13 世紀に世界で最初の眼鏡が登場してから、一般に普及するまで 700 年以上かかっています。その間何度も進化を遂げ、最初に遠近両用眼鏡が登場したのは 18 世紀のことで、その後に片眼鏡やサングラスが誕生しています。今日の眼鏡は機能性とファッションの両方を取り入れたグローバルな存在です。Glass はこの長い歴史の新たな章になると我々は考えています。

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高級な眼鏡を Google Glass と組み合わせるのは単に見た目だけの問題ではなく、何かと口うるさい Glass エクスプローラー達の機嫌を取るためでもない。長い目で見れば Glass の成功は一般消費者に受け入れられるかどうかにかかっており、現在我々が顔に装着している普通の眼鏡と同様に、普段の生活において目立ち過ぎないことが重要なのだ。

Google Glass を最初から応援している私からすれば、Glass の Glass らしさを軽減して公共の場での利用をもっと快適にしてくれることなら、どんなことでも大歓迎だ。「Glasshole」と呼ばれてしまう我々だって、本当は皆さんと大差ない(わざわざ 1500 ドルを支払ったかどうか程度の違いだ)。確かに我々は近未来的な誘惑にはめっぽう弱い。しかしガジェットに対する熱狂を別にすれば、我々だって基本的には世間との調和を望んでいるのである。

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