Yahooは何十億ドルという現金と新規の浮動株をばら撒いて、多くのベンチャー企業を買収してきた。

株主達が投資した金額に見合うだけのものを得られるのか、ちょっと確認する必要がありそうだ。

Qwikiはニューヨークに拠点を置くモバイルアプリのベンチャー企業で、Yahooによって買収されたことが今週発表されたばかりなのだが、テキサス州オースティンのアプリ製作会社 Chaotic Moonに早くも訴えられている
Chaotic Moonは、彼らがQwikiのために開発した、画像と動画を組み合わせてショートムービーを作成するiPhoneアプリに対する開発費用がまだ支払われていないと主張している。(Qwikiは、関連する画像を表示しながらウィキペディアのエントリーを読み上げるiPadアプリの開発に着手しているが、その件とは関係ない)

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申し立てによると、Chaotic Moonは16万8,000ドル の支払いを要求しているようだ。それに対してQwiki側は、QwikiはChaotic Moonをクビにしており、アプリを完成させるために他の会社(名前は明かされていない)を雇わなければならなかったと主張し、逆に25万ドルの損害賠償を求めている。

Chaotic MoonのCEOであるBen Lamm氏は訴訟について認めており、彼の会社は「Qwikiのプロダクトについては、最近のバージョンまで設計と開発を行った」とReadWriteに語った。

どちらが正しいかは法廷の判断に委ねられる。ただし、どちらが勝ったとしても一つだけ明らかな点がある。

例の悪名高いアプリのおかげでQwikiはYahooに乗っかることができたのだが、Qwikiはそのアプリを実際には開発していなかったのだ。

才能か、見掛け倒しか

過去の買収に関する議論の中で、Yahoo のCEOであるMarissa Mayer氏は彼女の目的を、「モバイル開発への取り組みを加速するため」に、「エンジニアリングとテクニカルの才能を獲得すること」だと述べている。

戦略は実に素晴らしい。だが、YahooはMayer氏が語ったことを実現できているのだろうか?

今回のQwikiに関するエピソードは、もう一つの派手な買収劇を思い起こさせる。今年の初めにYahooはSummlyを買収し、3000万ドルを支払ったと言われている。その後、Summlyが実はニュースサマリー機能のコアである人工知能テクノロジーを開発していなかったことが判明した。その技術はSRIという研究機関からもたらされたものであり、2010年にアップル社が購入した音声認識機能のSiriも同じスタッフによって開発されたのである。

ベンチャー企業の多くは、下請け会社を雇ったり知的所有権のライセンスを購入している。恥の概念など持ち合わせていないのだ。

しかし、Mayer氏が最近のYahooによるいくつかの買収劇で示したように、「才能の獲得」という考え方によると、「プログラマーを雇うこと」と「プログラムコードを購入すること」はイコールではないようだ。魅力的なユーザーインターフェースや輝かしいアルゴリズムを作成した人々が、買収した内容に含まれていないとしたら、ベンチャー企業の価値とは一体何なのだろうか。

私たちは、何人かのYahooの広報担当者にこの問題について問い合わせてみたが、回答はなかった。

追記:Yahooの広報担当者は、買収の際にYahooが発表した内容を我々に示した。
それはQwikiの「素晴らしいテクノロジー」について言及したもので、彼らがYahooに加わったと書かれていた。

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