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Feedlyユーザー達は8月5日に自分のホーム画面を見て驚いた。新サービスFeedly Proの早期申し込みキャンペーンへの招待が記載されていたからだ。Feedly Proはユーザーに年間契約で新機能を提供する有料プランだが、ざっと見る限りなぜこれらの機能が課金対象になっているのか疑問を禁じえない。

先月にGoogle Readerが廃止されてからというもの、少しばかりつらい時期が続いた。Google Readerの代わりになるサービスを見つけるのは簡単ではなかった。私の要望を全て満たしてくれるものがなかったからだ。最終的に私のニーズに一番マッチしたのはFeedlyだった。とはいえ、いくつか問題もあった。一番大きな問題は私が本当に必要としている機能、記事の個別検索に関するものだ。

最小限のRSSやAtomフィードを利用している人であればこのような機能はそれほど大きな問題ではないかもしれないが、私は一日に800~1000もの新着記事が生成されるほどのフィードを登録しているのだ。ターゲット検索でコンテンツを絞り込むことが出来たら本当に助かる。

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私が求めるニュースリーダーとは次のようなものだ。MacとiPadで動作すること、記事検索の機能があること、コンテンツを直接Twitter、Evernote、Facebook、Instapaperその他諸々のサービスにシェアできること。しかしFeedlyのMac版やiPad版はまだ存在しないので(iPhone版はあるが)、私はFeedlyのネイティブ クラウド インターフェースを使用している。

8月5日の告知は単刀直入なものだった。先着5000名に限り、99ドルを支払ってFeedly Proに申しんだユーザーはその後生涯に渡り追加課金なしで新機能を利用できるという。新機能に含まれるのは、前述した記事検索、httpsページの閲覧、Evernoteのコンテンツシェア、プレミアムサポートだ。この早期申し込みキャンペーン以降は、新機能の利用に対し年間45ドルを支払う必要がある。Feedly Proの正式な開始は「今年の秋頃」になる予定だ。

99ドルの賭け金

純粋に数学的な観点から考えると、このキャンペーンに飛びついて99ドルを支払った後2年以上経過すれば元が取れることになる。しかしこの先Feedlyが買収されて別のサービスに統合されたり、完全に廃止されたりした場合はどうなってしまうのだろうか。

feedlypro
Welcome to Feedly Pro

Feedly Proの機能面にも言及しておきたい。SSLページの閲覧やEvernoteとの連携、そして記事検索について考えれば考えるほど、本当にこれらの機能にお金を支払う価値はあるのだろうかと訝ってしまう。

私自身の疑問は一旦置いておくとして、FeedlyとEvernoteを連携させたいのであればIFTTTが提供している便利なスクリプトを使えばいい。SSLページの閲覧はちょっと魅力的だが、もし私が読んでいる記事を他の誰かが覗きたいと思ったとしてもそれほど気にはならない。記事検索についてはどうか?こんなものはごくごく基本的な機能であり、これに課金しようなんて実にとんでもない話だ。

プレミアムサポートも若干いかがわしく思える。以下を読む限り、サポートチームに送る全てのeメールに自分のユーザーIDやユーザーエージェント、契約プランの種別等の情報を記載しなければならないようだ。

スクリーンショットを含め、問題の発生状況をできるだけ詳細に記載してください。プレミアムサポートの問い合わせには1営業日以内に回答することをお約束します。

スクリーンショット?できるだけ詳細に?1営業日以内に解答するというくだりについても何の保障もないではないか?

とはいえニュースリーダーは仕事で多用しているので、私は結局このプランに申し込むことにした。上手くいけば税金で控除できるかもしれないし、正直に言うと記事検索は絶対に必要なのだ。

それでも私は、このように一度は提供されていたとおぼしき機能に対して課金するようなやり方が、果たして今後のクラウドサービスが進む道なのかということに疑問を感じている。クラウドサービスにはもちろん、彼らが提供するものに基づいた収入を得る正当な権利がある。しかし彼らが細かい機能に対していちいち小額の課金を行うようになれば、それは厄介な傾向だと言えるだろう。

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