AirWatchの買収によってVMwareが大躍進の予感
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クラウドと仮想化ソフトウェアの企業であるVMwareは、今週水曜日にAirWatchを買収すると発表した。買収額は、一括払いの10億1700万ドルに加えて分割払い3億6500万ドル、それと権利未確定のストックオプションだ。

AirWatchはモバイル・デバイス・マネジメント(MDM)のソフトウェアを専門とする会社だ。MDMソフトウェアとは、データを保護またはコントロールするために、モバイル・デバイスの設定やアプリを管理・監視できるようにするもので、主に企業で使われている。MDMの重要性が高まってきたために、現在市場には100を超えるベンダーが溢れ返っている。しかし、大企業がMDMの価値を認識し始めたことで状況は変わり始めた。IBMは昨年12月にFiberLinkの買収を完了したし、Citrixも一年ほど前にZenpriseを買い取っている。そして今度はVMWareの出番である。

現状、VMWareが提供しているのはWindows、Linux、OS Xで動作するデスクトップ専用のソフトウェアだ。AirWatchを手に入れることで、同社はモバイルとデスクトップ両方のエコシステムに足場を築くことになる。VMWareは全てのプラットフォームにおいてアプリケーションのクラウド配信と仮想化サービスを提供できるようになるし、AirWatchはさらにシェアを伸ばして利益を上げられるようになるだろう。

VMWareのCEOであるパット・ゲルシンガーは、プレスリリースで次のように述べている。「AirWatchは世界中のあらゆる企業に対し、一流の安全なモバイル管理を提供します。今回の買収によって、我々の顧客にはセキュリティ面で妥協することなくモバイルの利用を推進していただくことができるようになるでしょう」

VMWareによるとAirwatchは引き続き現CEOであるジョン・マーシャルが率いていくようだが、1600名の社員を含む会社自体はVMWareのエンドユーザー・コンピューティング・グループの傘下に入り、ゼネラルマネージャーのサンジェイ・プーネンに統括されることになるという。ちなみにAirWatchは現時点で世界中に1万を超える顧客を抱えている。

画像提供: mnsc(Flickrより)

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