先日、スマートシティにおいて位置情報サービスを提供する、ヤシの木に扮した新たなクリーンエネルギーシステムが発表された。Greentech Mediaによると、ニューヨーク州ベッドフォードに拠点を置くスタートアップ企業Totem Powerがこれまで秘密裏に練っていたものだという。

Totemの構想のカギは、スマートシティのエネルギーへのアクセスと通信を加速させるテクノロジーが詰まった、18フィート(約5.5m)の太陽光発電ポールだ。

そのポールには、太陽発電と蓄電池で賄われるスマート電灯、電気自動車の充電、4GやWiFi通信機能が備わっている。

これらを個別に提供することは他社でも行われているが、Totemの狙いはこれらを一括のプラットフォームとして提供することでその価値を高めるところにある。

「エネルギーと通信のインフラを組み合わせることで、スマートシティでのサービス基盤、長期的成長のプラットフォームを提供し、明日の都市のために非常に重要な機能をまとめて提供することが目的だ」と、TotemのCEO ブライアン・ラカンプ氏は語る。

クリーンエネルギーの一般認知度を高める

このポールは、単に通信やエネルギーに関するテクノロジーを詰め込んだものというだけではない。思わず目が引かれるデザインは、一般のクリーンエネルギーに関する認知を高めることを狙ったものだ。ポールには、ヤシの木を模した太陽電池キャノピー(ひさし)が取り付けられている。

「この50年間、電柱はどれも同じものだった。我々は人を引きつけ、インスパイアするようなデザインをもって、これらインフラを進歩させることができると思ったのだ。一連のサービスだけでなくエネルギーに対する認知も向上させたい」と、ラカンプ氏は語った。

Totem Powerの電柱は、業界の専門家たちが未来のスマートシティに必要なシステムを形にしようとした結果、生まれたものである。

実際に専門家の中には、「マイクログリッドはエネルギーのイノベーションとして重要なものであり、スマートシティの成長になくてはならないものだ」という者もいる。

特に、マイクログリッドが自律的に動作するという点は、スマートシティでのIoTの普及を牽引する重要な要因になるだろう。

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