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iPadの売上を上げるために、あなたは何をどうするだろう?もしあなたが今月9日にサンフランシスコで登場したスーパーサイズな12.9インチのiPad Proが手駒にある、アップルの従業員であれば。

iPad ProはiPadのテンプレートを踏襲しつつ、他のライバルが持つ機能を取り入れたものだ。

アップルのマーケティングチーフ、フィル・シラーは、この新商品が持つ560万画素の大画面(アプリ開発者にとっても大きなものだ)、より優れたメディアエクスペリエンス、そして大きなことだが、iOS 9がもつ分割画面機能をフル活用出来る点を強調した。

iPad Proのポイントは大画面だけではない。シラーによると、内部的にもA9Xプロセサ(iPad Air2より1.8倍高速) を搭載しており、デスクトップレベルのパフォーマンスを実現しているという。アップルが主張するところによれば、iPad Proは去年に出荷されたPCの8割よりも、9割以上高速に動作するという(アップルが主張する数字であって、第三者のベンチマークではないのだが)。

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オーディオにおいてもアップグレードがなされており、タブレットのもたれ方によって自動的に音量をバランスする4つのスピーカーが装備された。重さは1.57ポンド、厚さは6.9mmだ。iPad Air2の6.1mmよりすこし厚い。

新しいアクセサリーも登場した。まず素早くラップトップ的に使えるようにできるスマート・キーボードだ。iOSはキーボードが接続されているかどうかによってその動作を変える。Windows10にある機能だが、iPad Proでもこれが使えるようになった。

そしてスティーブ・ジョブスがあれだけ忌み嫌ったApple Pencilだ。(彼はスライタスの事を吐き気がすると評した)iPad Proは指およびスライタスによる操作に適合するよう設計されており、クリエイター、開発者達が新しいエクスペリエンスを提供できる可能性を切り開いた。

iOSのビルトインアプリはApple Pencilの入力に対応している。シラーによると、他社もこの対応に精力的に取り組んでいるという。マイクロソフトのカーク・コーエニグスバウアーはMS-OfficeのApple Pencil対応を公表した。AdobiもiPad Pro向けのアプリを作っている一社だ。アップルは過去に両社と対立したが、その事は横においてiPad Pro向けのハイパフォーマンスなアプリを揃えることに前向きなようだ。

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マイクロソフトといえば、アップルがスマート・キーボードを打ち出してきた以上、Surfaceの事を思い出さないわけには行かない。このデバイスもMacBookの薄く、軽く、生産性向上の為に生み出された製品に迫ろうとするものだからだ。

註釈:iPad Proの32GBモデルは799ドル、128GBは949ドル、同容量のセルラー対応モデルは1079ドルだ。スマートキーボードは169ドルだが、Apple Pencilは99ドルだ。iPad Proおよびこれらのデバイスは11月に販売になる。

アップルのイベントが終わったばかりということもあり、今後どういう影響を及ぼすのかということは言いづらいところもある。しかしアップルにとってiPad Proはタブレットの商品ラインナップに確実にこれまでと異なる(そして高価な)一手を投じることに為るだろう。これまで見慣れてきたジャンルに新たな注目を集めるには十分だ。

画像提供:Apple

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