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ハードおよびソフトのあらゆる面において厳しい統制を強いていることで悪名が高いアップルだが、とうとう店頭販売で外装の箱にまで口を出したがっているようだ。

9to5Macのレポートによると、アップルはデバイスやアクセサリーのパッケージングを、もっとアップルらしくするための助力を求めているという。

アップルにとってこれは更なる高みを目指すことを意味する(見方によっては低みかもしれない)。ライター、マーク・ガーマンの情報によれば、アップルはここ6ヶ月間、選ばれたサードパーティーとデザインについての作業を進めており、その変更は今週から強制されるようになるという。これらパートナーにはTech21、Sena、Incase、Mophie、Logitech、Life Proofといった、既にApple Storeで見かけるブランドも含まれているようだ。

そして最もありえそうな結果だが、高品質の素材を使った、大きく平坦な白地に、シンプルなフォントや写真、ラベルがあしらわれた箱が店舗に溢れかえる事になるだろう。アクセサリー類は基本的にアップル自社製品のそれと見た目が近いものになる。そしてこの変更を拒むデバイスメーカーは退場を余儀なくされる。アップルの新しいガイドラインに従わない商品は消えていくということだ。

店頭販売戦略

この件についての噂は6月に浮かび上がり、NYアッパーイーストサイドのApple Storeにはその訪れの兆しの様なものがあった。小売部門の上級副社長、アンジェラ・アーレンツの下、リテイルアウトレット店が高級路線を取り出している。Apple Watchもこの転換を支えるものになるだろうか。

この状況下で、アップルがハイエンドなエクスペリエンスを演出する上で洗練されていないパッケージングの製品が洗練されたものの横に並ぶ事は障壁になると考えたように思える。顧客が店内で見るもの全てをコントロールしたいと考えるアップルにとってこの変更はまったく理解できることだが、アクセサリーメーカーにとってはそうでもないだろう。

最初にApple Storeに並べられるというのは手柄かもしれないが、メーカーとってはマーケティングやブランドイメージを曲げてまでその場所を守り続ける価値があるのかの判断を迫られることになる。

ベンダーによっては厳しい選択を迫られるだろう。Apple Storeだけのために異なるデザインを用意することで生産工程を複雑なものにするか、アップルの美学を製品ライン全体まで広げる事で、どの店舗に並ぶ商品もそのマナーを踏襲するか。大企業ならどうにかできるかもしれないが、規模が小さいところは苦しむことだろう。

どちらにせよ、アップルと商売をするのであれば、このやり方に同意せざるを得ない。人によっては受け入れられる対価といえるが、全員がアップルの通告に納得しているわけではない。この事は、多くの充電器やケーブル、ケース、ヘッドフォンにスピーカー、フィットネスバンドその他のガジェットが他のプラットフォームを探さなければならないという事を意味する。

今年のはじめごろ、Apple Watchが自社で作るという高級路線のApple Storeで販売されるという噂があった。しかしこれは現実のものになっていない。だがアップルがこの路線を捨てていないのであれば、まだ形になっていないからといっても驚くようなことではない。アップルはこの販売路線について慎重かつ非常な集中力を持って取り組んでいるのかもしれない。

現在、Apple Watchは高級店およびApple Storeで並んでいる。アップルのパッケージングがより画一化するなか、このデバイスにもより大きなスポットライトが当てられることを願う。

画像提供:Apple

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