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アップル、拡張現実への本格的な参入が明らかに

2015.6.15 07:00 | David Nield | ReadWrite Japan編集部

Metaio の買収により、アップルがAR/VRに取り組む。

先日、グーグルが仮想現実分野で最新の取り組みを熱心に発表する一方、アップルは拡張現実関連のスタートアップ企業、Metaioをひそかに買収していた。このニュースはTechCrunchにより確認されている。

アップルは通常通り、この買収についてほとんど何も語っておらず、その条件も公表されていない。

Metaioは拡張現実体験のプラットフォーム構築を目的とし、2003年にフォルクスワーゲンの社内プロジェクトとして始まったが、後にこのドイツの自動車メーカーから独立した。同社が過去に取り組んだプロジェクトには、フェラーリ向けのショールーム・アプリがある。これは目の前にある車に、ユーザーが様々なバーチャル・グラフィックを重ね合わせることができるアプリだった。

サンフランシスコにも拠点を持つMetaioは、ユーザー会議を中止し、Twitterアカウントも停止させ、顧客に心配の種を与えていた。今やっと、その混乱の原因が明らかとなったのである。

Metaioは30か国において約1,000もの顧客と約15万人のユーザーを誇り、アップルは買収によって専門技術を獲得することとなった。Metaioは以前にアトランティック・ブリッジやウェストコットからの資金提供を受けている。

Oculus Riftの消費者向け発売日が近づき、マイクロソフトはHoloLensのデモでユーザーを唸らせている。バーチャル世界はテクノロジー業界を席巻しているのだ。悪評高いGoogle Glassでさえ、復活に向けて準備を整えているところだ。Oculusは先日、買収へと動いた。今週初め、その対象となったのは、拡張現実関連のスタートアップ企業、Surreal Visionである。

拡張現実と仮想現実

「拡張現実(現実世界にデジタル・グラフィックを重ねる)」と「仮想現実(完全にデジタルな世界を構築する)」は全く異なるテクノロジーだが、共通点は多い。

Google GlassとHoloLensは拡張現実(AR)を提供し、Oculus RiftやHTC Viveのようなデバイスは仮想現実(VR)の分野だ。ユーザーの目の前にあるものを識別したり、距離や面積を計算したりする点から、ARデバイスはVRよりも作業量が多くなる。

デモ動画から、Metaioのソフトウェアがエプソンのメガネ型端末、Moverioで運用されていることが分かる。テクノロジーは急速に発展しており、アップルも参入へと動くに違いない。

この買収は興味深いものだが、詳細はほとんど明かされていない。アップルは今年の2月、ヘッドマウントVRディスプレイの特許を獲得している。iOS 9版のマップには拡張現実の要素が含まれ、ユーザーがiPhoneで場所を指定すると、その付近を拡張現実で見られるようになる、という噂もある。

アップルが自社独自のヘッドセット製品を製造するか、単にiOS内で利用するソフトウェアを開発するだけなのかは不明だ。だが、拡張現実と仮想現実が実現する日は、われわれが考えているよりも早く近づいている。

画像提供:Metaio

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