高額料金を払い、大画面で高画質なホテルのテレビで映画を観る代わりに、自分のノートパソコンでNetflixの映画を流す日が終わりを迎えるかもしれない。少なくともマリオットに滞在する間は。マリオットが抱える8つの系列ホテルでは、Netflix、Hulu Plus、Pandoraが利用可能になるとBloombergが報じた。

「室内で楽しめるオンデマンド型エンタテインメントにおいて、新しい時代を作り出すために、われわれは優れたテクノロジー企業やコンテンツ・プロバイダーに協力を仰いでいます」。メリーランド州にあるベセスダ・マリオットの広報、ジョン・ウルフはBloombergにこう語っている。

Amazon Instant Videoはどうなのかと疑問に思う向きもあるだろう。そのオリジナルシリーズである『Transparent』はNetflixやHBO、主要な有線放送を打ち負かし、ゴールデングローブ賞でテレビシリーズのコメディ/ミュージカル部門作品賞を受賞したのだ!またAmazon Instant Videoは、12ものオリジナル新作映画に投資している。しかし、実際にはNetflix が映画配信の頂点に立ち続けており、5000万人以上がエンタテインメント視聴に特化した契約を結んでいる。

Hulu Plusは約600万人の契約者を抱えている。Netflixでなかなか配信されないテレビ番組をいち早く視聴できるのがHulu Plusの売りだ。いずれにせよ、今のところは両社はまだライバル関係ではないということだ。なぜなら、NBCユニバーサルやディズニーはHuluのオーナーであり、Netflixが両社との衝突を望んでいないことは明らかだからだ。

アマゾンはその数を公表していないが、あるアナリストの推定によると、米国内で300~400万人のアマゾンプライム会員が存在するという。それらの会員のうち、どれぐらいがプライム会員権の一部としてInstant Videoの標準特典を利用しているのか、単にスピーディな配送を利用しているだけなのかは不明である。

いずれにせよ、Netflixが今回のマリオットが考案するような巨大連合に参加する場合、最大のライバルであるアマゾンも引き込むとは考えにくい。Netflixの熱心なファンが『ハウス・オブ・カード 野望の階段』を「イッキ見」しようとしてアマゾンの存在に気づく(※)こともあるだろう。そういうことは避けたいはずだ。

※『ハウス・オブ・カード 野望の階段』は、Netflixが制作したが、アマゾンで視聴可能なドラマシリーズ。

トップ画像提供:Netflix

Pocket