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9日、カリフォルニア州クパチーノ市のフリント・センターにて行われたアップルの注目プレス・イベントでは、iPhone 6、Apple Watch、Apple Payといった商品が猛烈なスピードで次々と発表された。

どれもこれもワクワクするようなものであったが、いくつかの手落ち部分があったことも否めない(アップルのクレイグ・フェデリギ上級副社長と彼のイカした髪型は別として)。

iPod TouchとApple TV

今日、iPodとApple TVを見かけることはほぼ無いといっていいだろう。MP3プレーヤーをスマートなガジェットに変えたiPodは、以前は晩夏から初秋にかけて行われるアップルの注目イベントの主役であった。しかし、現在となっては、全く見られなくなってしまった。アップルが音楽製品やサービスを紹介するときに、そのひとつとして僅かに顔を見せるだけである。

おまけに、ストリーミング・セットトップ・ボックスであるApple TVは、第3世代発売からすでに2年を過ぎており、アップデートの必要性が切実に叫ばれている(例として、他のストリーミング・セットトップ・ボックスにはアプリ・ストアがあるのに対して、Apple TVには存在しない)。

iPad

iPadの新製品についても、全く音沙汰がない。もちろん、もしアップルのいつもの手法からいけば、10月に別の記者会見を開くのだろう。そしてそこで発表されるのは、iPhoneのように、さらにサイズが大きくなって、指紋認証センサー(Touch ID)を備えるという噂の新型タブレットだと予想される。

もし本当にそうだとした場合、現在アップルは、第6世代iPod Touchと新型Apple TVの発表も同様に控えているのかもしれない。そうであることを願いたいが。

中途半端に残された課題

その他の未発表事項:

  • Mac OS X Yosemiteの発売日
  • iPhoneカメラの画素数向上
  • 新型iPhoneのサファイア・ディスプレイ
  • HomeKitに関する詳細、アップルのスマート・ホームへの進出

今回、小型iPhoneを愛するユーザーが最も気をもんだのは、アップルが4インチのスマートフォン開発を今後どうするかについては、全く触れなかった点だ。アップルは、現在も古い小型iPhoneの販売を継続してはいる。しかし9日のイベントで行われた発表では、小型画面の商品からは手を引く可能性をうかがわせた。

アップルが、スマートフォンに対しての予算を今後も維持するのではないかとみられていることから、小型iPhoneに対する希望を捨てるにはまだ早いのかもしれない。また、もしアップルが4インチ画面のスマートフォンから撤退するとなれば、iPod touchをiPod touch-plusといったような商品に一変させる必要が出てくるだろう。しかし、これまでのところ、そのような動きは全く見られない。

トップ画像:Adriana Lee

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