退屈するのは、まったくもってクールではない。Boxのアーロン・レヴィCEOは数年にわたり、堅苦しいビジネスソフトを刺激的なソフトにしようと単独キャンペーンを行ってきた。最近のデータによれば、世界はこれに目を向けているようだ。

遅行指標としてのベンチャーキャピタル

Boxは株式公開を予定より遅らせたと思われるが、ベンチャーキャピタルはエンタープライズ・テクノロジー分野に新しく見出した興味を失っていなかった。ベンチャーキャピタルから投資が集まれば、この分野が既に勢いのある市場に成長していることが裏付けられる。いかにベンチャーキャピタルがリスクテイカーを自認しようとも、彼らはイノベーションを牽引などせず、むしろ停滞させがちだ。ベンチャーキャピタルは流行が何であれ、後追いでまとまった投資をしたがるものだ。

Y Combinatorのサム・アルトマン社長(@sama)は「誰もが参加しようと躍起になる“注目のシードラウンド”は投資の成功と反相関関係にあります」と発言しているが、はっきり“注目”と言えないような事業には、単独で投資する稀有なベンチャーキャピタルが必要だ。

ベンチャーキャピタルは、エンタープライズ・テクノロジー分野のスタートアップに、2014年上半期には54億ドル(TechCrunch調べ)を投資した。この数字は、エンタープライズ・テクノロジー急成長を示すものだと言える。

Crunchbase
「エンタープライズ・テクノロジー分野のスタートアップへの投資 2009-2014」(出典: Crunchbase)

投資総額は減少したものの、その投資のスケールは巨大化している。投資家たちがエンタープライズITの包括的な再構築に期待し、Cloudera、Box等への投資が増大した。

エンタープライズの活気は別の面からもうかがうことができる。

クラウドに注目

例えば、Amazon Web Services(AWS)が非常に大きく、速く成長している点は注目に値する。

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だが、より活気を示すものとして、ナンシー・ゴーリングは指摘するように、AWS以上の勢いでMicrosoft Azureが成長していることが挙げられる。AWSはごく少数の“クールな”ユーザー向けとなっている。AzureがAWS以上の勢いで成長しているのなら、素晴らしいことだ。

もちろん、Azureはかなり小規模なサービスから始まったので、その成長が劇的に見えるということはある。

しかしながら、Azureの場合、他企業とは本質的に異なる成長過程を歩んでいるようだ。マイクロソフトのサトヤ・ナデラCEOが、前四半期の収支報告で述べているように、同社ベース・クラウド・インフラの高価値サービスが、多くの企業に採用されはじめている。これはおそらく、各企業がハイブリッド・クラウドのワークロードをロールアウトし、そのデプロイ先として最も適当な場所がマイクロソフトとなっていることに起因する。パブリック・クラウドとプライベート・データ・センターの記録からもそう言えそうだ。

開発者たちが道を示す

そして最後に、プログラミング言語の現状を見ると、いかにメディアが取り上げなくなっても、開発者たちの関心がエンタープライズから離れていないのは明らかだ。JavaとC/C++は長年にわたりプログラミング言語のランキングの上位を占め続けていることを最近のIEEEの調査が示している。

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ここ10年、我々は目を背けようとしてきたが、それでもエンタープライズには一貫して資金が投入されてきた。VisionMobileの調査によると、これはモバイル開発者以外でも同様だ。エンタープライズに力を入れているモバイルアプリ開発者は、楽しめるかはともかく、儲けは多いだろう。

つまり、ビジネス向けの開発はかっこいいばかりでなく、利益も上がるのだ。InstagramやSnapChatの二番煎じみたいなものを作るより、30年ものさばっている不細工なインターフェースのソフトウェアを崩壊させることを考えてみてはどうだろう。きっと世のオフィスワーカーたちはあなたを称賛するだろう。

トップ画像提供:DVIDSHUB(Flickrより), CC 2.0

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