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今年の開発者向けのGoogle I/O 2014イベントでは、グーグルから参加者にAndroid Wearスマートウォッチが無料で配られた。だが、それだけではない。ほかにグーグルから配られたのは、なんと、ダンボール紙だった。

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グーグルは、会場いっぱいに集まった何千もの開発者や報道関係者にダンボールの小さなシートを配り、そしてそれが画期的な(そして超格安な)仮想現実(VR)ビューワーの組み立てキットであることが説明された。それは、このイベントの中でも一際異彩を放つ、家でも遊べるものだった。

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不運にもこの「Cardboard Kit」をGoogle I/Oで入手できなかったあなたがどうしてもこのグーグルのローテクVRゴーグルを使ってみたい場合、人気ドラマ「冒険野郎マクガイバー」ばりに家にあるものをかき集めて自分で作るしかない。材料として、1.ダンボール紙(8.70ドルまたは宅配ピザの箱?)、2.両凸レンズ‎(28ドル)、3.磁石(3.98ドルと2.59ドル)、4.ベルクロ(2.98ドル)、5.輪ゴム(たぶん無料!)とオプションで6.NFCタグ(1.50ドル)が必要だ。もしこれらが家のどこにもころがっていない場合、合計コストは50ドル弱(正確には47.75ドル)となる。

もちろん、互換性のあるそれなりに新しいAndroidスマートフォンもこれらに加えて必要となる。

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コストをかけずにバーチャルリアリティー環境を構築したい開発者のために、グーグルの「Cardboard(ダンボール)」プロジェクト(これが正式なプロジェクト名)には完全に独自の「実験用」VRソフト開発キットも付属している。かつて発表された謎の娯楽用ボウリング玉型デバイス「Nexus Q」を別にすれば、Cardboardはグーグルがこれまで公開した中でも最も不思議な擬似プロダクトかもしれない。その目的は、Nexus Qよりは崇高なようだ。

Cardboardプロジェクトに関するブログにおいて、グーグルはその目的について説明している:

仮想現実は、過去数年に渡ってエキサイティングな進歩を遂げている。しかし、VRの開発にはいまだに高価で特別なハードウェアが必要となる。VRをより多くの人々に身近に感じてもらうため、グーグルのVR好きのグループが、スマートフォンを使ったVRエクスペリエンスの実験に取り組むことになった。

その結果がCardboardだ。これは無駄なものを極力取り除いた実質本位の装置で、スマートフォンを基本的なVRヘッドセットへと変えてくれる。そしてこれには、ウェブやモバイルのアプリを構築するのと同じくらいシンプルにVRソフトウェアを書くことができるオープンなソフトウェア・ツールキットも付属している。

紙と言う発想は(不思議だが)面白い。しかしOculus(現在はフェイスブックに所有されている)のおかげで、非常に精巧なVRハードウェア開発キットも実際それほど高価ではなくなっている。次世代のOculus Rift DK2は最小構成で350ドルだ。CardboardはAndroid 4.2以上が動いているほとんどのスマートフォンで動作するため、これに「ハードウェア」さえ用意すれば、あとは対応するAndroidアプリをダウンロードできる。このCardboardプロジェクトに参加する開発者には、このお茶目でお手軽なVRアイデアを盛り上げるための専用のGoogle+コミュニティもすでに存在している。

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我々は楽しいハードウェア・ハッキング・プロジェクトが大好きだ。しかし50ドルという値段だけでは、フェイスブックに買収されたOculusの製品に対抗するにはまだちょっと難しいかもしれない。

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<よくある質問>
Q: 宅配ピザの箱をCardboardに使うことはできますか?
A: 可能です。エクストララージサイズを注文するようにしてください。

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