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先日グーグルは「Web Starter Kit」、さまざまなデバイスとディスプレイ解像度で機能するサイト構築のための開発者向けテンプレートとツール集をリリースした。

最近のインターネット利用者は単に1つのデバイスを持っている訳ではない。彼らはPCでは物理的なキーボードを使い、モバイルではタッチスクリーンで操作する。最近では、スクリーンサイズもデバイスによって様々だ。ユーザーは同じサイトが、アクセスされるデバイスに応じて違った振る舞いをしてくれることを期待している。

こういった機能は、新しく作成するウェブサイトにはあらかじめ組み込まれていないため、開発者はサイトを作るたびに何度も繰り返してそれらを置かなければならない。これは「Boilerplate(ボイラープレート)」(ウェブサイト上でいかなる創作的な業務を行う前に手動で挿入される必要のある基本的なコード集)と呼ばれている。

グーグルのWeb Starter Kitは、ダウンロード可能なコンテンツとして、このBoilerplateの多くを提供してくれる。したがって開発者は、自分のプロジェクトとサイト構築をスピードアップすることができる。このキットのイントロダクションでは、グーグルはワークフローを3つの機能に分割している。テンプレートの選択、サイトの構築、テストの実施だ。

Web Starter Kitは、以前のグーグルの取組み「Web Fundamentals」を構築し直したものだ。この初期の取組みは開発者に、最新の技術を活用しながらアクセシブルなウェブサイトを構築するためのベスト・プラクティスに関する情報を提供している。もし、あなたが以前のウェブ開発のベスト・プラクティスに従っているなら、これらのツールがあなたがすでに採用している原則に基づいて作られていることがわかるだろう。

このキットは、インターネットに接続されたどんなデバイスからでも魅力的なウェブサイトを作るためにデザインされてれていて、対象となるのはグーグルのChromeだけでなく、全てのブラウザだ。それはこれが、ウェブをアクセシブルにするためにW3C(ワールドワイド・ウェブ・コンソーシアム)が勧告しているウェブ標準(Web Standards)に準拠しているためだ。

グーグルはなんのマーケットも想定せずにそのWeb Starter Kitをリリースした訳ではない。多くの開発者はすでにクロスプラットフォーム・ウェブサイトを構築するための同様のフレームワーク、Bootstrap採用している。しかしながらグーグルのエンジニア、アディ・オスマーニはHacker Newsで、グーグルのWeb Starter Kitは特にユーザインターフェースのコンポーネントを持っておらず、この点ではBootstrapと競合するつもりはないと語っている。

グーグルのWeb Starter Kitは、Google I/O 2013で発表された「Polymer」フレームワークを使ったウェブデザイン原理の拡張や、噂されるAndroidデザインのための「Google Quantum Paper」プロジェクトを含む、グーグルから今後発表されるいくつかの新しいデザイン・コンセプトに関連したものかもしれない。

BootstrapやFoundation、その他の既存のBoilerplateキットは非常に見た目に特徴がある。もしあなたがそれらを採用すると、サイト全体で同じパターンが認識されるようになるだろう。グーグルからの小さな競合Web Starter Kitは、すべて同じ見た目になってしまうことのない、次世代のクロスプラットフォーム・ウェブサイトを実現させてくれるだろう。

画像提供:Web Starter Kit

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