宇宙ステーションにロボット執事が登場
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プロトタイプ R2の地上での歩行テスト。NASA の動画より。
プロトタイプ R2の地上での歩行テスト。NASA の動画より。

今月末、国際宇宙ステーション(ISS)の補給ミッションの一環として 、SpaceX 社のロケット打ち上げが予定されている。その際、Robonaut 2 (R2)の脚部分が ISS に運ばれることになっている。R2 の胴体は既に ISS に積み込まれており、胴体と脚が合体すれば、R2 は地球外で活動する世界初のヒューマノイド・ロボットとなる。

またこれによって、オープンソースのロボット・オペレーティング・システム (ROS)が初めて宇宙デビューを果たすことにもなる。ここ地球上では 40 種類以上のロボットに搭載されている ROS だが、地球外での活動はまだ例がない。

当然、科学者たちはヒューマノイド・ロボットが宇宙で活動することに対し興奮を隠しきれない。R2 が完成すれば、人間には困難であったり、または危険を伴うような作業を代わりに遂行してくれるようになるだろう。現時点では、宇宙空間での作業に成功しているのはマーズ・ローバーのような非ヒューマノイド型ロボットのみとなる。

R2 は NASAとゼネラルモーターズによって共同開発され、地球上では数年前から製造が行われていた。R2 の胴体部分の価格は 250 万ドルで、2011 年に行われたスペースシャトル・ディスカバリー号の最後のフライトで宇宙ステーションに運ばれた。

R2 は「宇宙飛行士用のロボット執事」とも呼ばれている。脚部分と合体した暁には、宇宙ステーションで雑用をこなしてくれるようになるだろう。

ROS はオープンソースであるため、ロボット研究家の間でも人気が高い。ROS のコミュニティは常にバグを修正し、プログラムを改善している。DARPA(Defense Advanced Research Projects Agency)の有名なロボット・プロジェクトにも採用されており、2013 年の「DARPA Robotics Challenge」というロボットコンテストでも使用された。

ROS の採用により、R2 にはこれまでのプロトタイプと比較してさらなる改良が加えられた。脚部分は無重力化で移動できるように設計されており、最大 20 ポンド(約 9 キロ)のものを持ち上げることができる。

画像提供:NASA

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