フェイスブックが自社でドローンを所有することになりそうだ。TechCrunchによると、同社はニューメキシコ州を拠点とするドローン開発会社 Titan Aerospace をおよそ6000万ドルで買収する準備を進めている。

昨年 Titan Aerospace は、400万キロメーター以上の飛行範囲を持つ、世界初となる太陽光発電で飛行可能な「atmospheric satellite(大気圏内衛星)」を発表した。このドローンは地球を周回する衛星のように動作し、地球画像撮影、海上交通モニタリング通信の中継、インターネット接続などを安価に行えるのが特徴だ。

Titan Aerospace の太陽光発電ドローンは雲の上を数年に渡って飛行可能だ。そのため Techcrunch は、フェイスブックが同社CEOのマーク・ザッカーバーグの Internet.org イニシアティブを推進する一環としてこのドローンを 11,000 機製造し、インターネット未接続の発展途上国の一部上空を横断してインターネット接続を提供するだろうと報じている。

米国ではまだドローンは厳しく規制されており、現在はドローンのいかなる商業利用も不法となる。しかしTitan Aerospace は政府とも民間の顧客とも仕事をしていると主張しており、ドローンの商業利用は2015年から米国で有効になると見られている。ドローンの規制は国によっても異なるが、米国においても上空 6 万フィートを超えれば FAA(連邦航空局)の Class A 規制の対象からも外れるため、フェイスブックが技術的にこの規制の裏をかく可能性もある。

フェイスブックの Titan Aerospace 獲得の裏には、グーグルの「Project Loon」(気球を使って発展途上国にインターネットを提供しようとする試み)への対抗策という意図があるかもしれない。

しかしフェイスブックのこれまでの貧弱なプライバシー・ポリシー管理を考えると、同社のドローン会社の獲得には不安を感じてしまう。フェイスブックは既にユーザーの個人情報を握っており、その使われ方が十分に透明でないため調査が行われたこともある。このプライバシー問題にさらにドローンが加わることになるのだ。ドローンが加わることで得られるであろうユーザの国際的な地理情報が、将来的にフェイスブックのサービスにどう影響するか、同社の計画が気になるところだ。

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画像提供:Titan Aerospace

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