先週破産に追い込まれたビットコイン取引所のMt. Gox(マウント・ゴックス)は、その窮境について新たな声明を発表した。この最新の発表では、Mt. Goxの悲惨な財務状況と同社の今後の計画について触れられている。

この数日間、Mt. Goxはその内情について情報を開示してこなかった。この声明は、これまで先にリークされていた資料(顧客のビットコインが3億8000万ドル以上紛失したとされる危機管理戦略プラン)の事実関係を確認する役目を果たすこととなる。どうやら実際の数字はその額を軽く上回り、約5億ドルにも及ぶようだ。

この深刻な障害にも関わらず、Mt. Goxの声明では、会社が支払い不能なこの状況においてなお事業を継続したいというCEOのマーク・カーペルズの主張も明らかになった。

「私たちの債権者に返済を続けるためにも、Mt. Goxが事業を継続できる可能性を検討する必要があります」と彼は書いている。

Mt. Goxが破産しすべてを失った人が後を絶たないが、ビットコイン・コミュニティーの中にはまだ同社に投資しようという人がいる可能性もある。Mt. Goxの声明では、顧客の質問に対応するコール・センターを設置し、「私のビットコインはどこですか?」といった顧客の初歩的な質問に取り組むための同社の計画の概要が説明された。

Mt. Goxは徐々に真実を明らかにしているが、同社の驚くべき無責任な行為は命取りとなるかもしれない。Mt. Goxは今回の紛失をビットコイン・ソフトウェア自体のバグによるものだと非難しているが、同社の匿名の従業員はthe Daily Beastに異なった証言をしている。その従業員によるとMt. Goxは、ソフトウェアのバグに対するパッチを当てるなど、顧客のビットコイン保護のための基礎的な対策さえ怠っていたというのだ。

Mt. Goxがこのまま立ち直らなったとしても、同社が惜しまれることはなさそうだ。ジョージメイソン大学のMercatus Centerの上級研究員であり同大学のTechnology Policy Programのディレクターを務めるジェリー・ブリトによると、ビットコインの信者達はMt. Goxの消滅をいい厄介払いだと考えており、その結果ビットコイン・コミュニティーはむしろ強くなると話しているという。

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「Mt. Goxにはおそらく、過失責任があると思います」とブリトは語っている。「このようなプロフェッショナルでない取引所が消え去り、より真剣なサービスだけが残るのは良いことです」

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