新しいテクノロジーの速度に後れを取らないでやり繰りするのは大変なことだ。経営者は次々と将来性のある革新的な新しい技術に直面し、時間は掛かるが、正しく判断して投資すればコストに見合うことを知っている。テクノロジーの進化はプロセスの効率化を可能にし、クラウドコンピューティングによる処理はエネルギー消費を押さえ、電気代の節約にも繋がる。また、AIの登場により手間の掛かる仕事はソフトウェアに丸投げして、貴重な労力は本来の目的に割けるようになった。

これらイノベーションに対しての思慮深い投資は、ほとんどのビジネスの成功をサポートする。時間やリソースの節約のために、次にあげる3つのテクノロジーに目を向けてみよう。

在庫管理テクノロジーで無駄を削減する

在庫管理に関するソフトウェアとシステムを開発するWasp Barcode社によれば、中小企業の43%が在庫を把握していないか、古臭いやり方のせいで管理できていないそうだ。結局のところこれら企業は意思決定を行う上で重要なデータを見落としている。ビッグデータを在庫管理に長らく活用している先進的なリテイラーは次のレベルの取り組みを始めようとしている。Walmartをはじめとした企業は店舗の棚をロボットでスキャンし、在庫管理のプロセスの更なる自動化を試みている。

あるケースでは、世界的なパッケージング企業を、5つの独立した在庫追跡システムによる統合的なソリューションを使って、年間数百万ドルの節約に成功したこともあった。効率的な在庫管理によって企業のリソース効率は著しく向上し、利益の最大化、倉庫にかかるコストの最小化を図ることができる。

サイバーセキュリティへの投資で安全性と節約を

企業をサイバー犯罪から守るのはコストが掛かる。Ponemon Instituteのリサーチによると、一般的な企業は年間130件程度の攻撃の犠牲になっているという。そのダメージから立ち直るのにも平均1200万ドルほど掛かっているほか、成功していない攻撃から身を守るのにも多額のコストが掛けられている。

これら対策に掛けられる予算には限りがあるため、最も効率的な防御方法に集中する必要がある。それがセキュリティインテリジェンスシステムの導入だ。これらシステムは貴重なデータを守りつつ、アクセスコントロールやポリシーの自動管理といった他の手段と比較しても 200万ドル以上節約できることが分かっている。

AIボットを使ったカスタマーサービスの拡大

ミレニアル世代を中心にカスタマーサービスの自動化が進み、IBMのレポートによると、その65%がエージェントを通じたサービスを好む傾向にあるとのことだ。

企業にとってありがたいのは、会話ができるボットがあらゆる需要に対応できることだ。カスタマイズされたボットの作成はAIエージェンシーとの協力で可能となる。IV.AIを例に挙げると、AIを使ってNetflixやSonyといった企業の増収、低コスト化を助けている。またIV.AIはアエロメヒコ航空とも組んでカスタマーサービスの96%を自動化することに成功している。CEOのヴィンス・リンチ氏は「対話型AIは最低限の人手でバイヤーのニーズを伝えることができます」と語る。言い換えるなら、必要なビジネスリソースを提言しつつ顧客満足度を上げることが出来るということである。

テクノロジーがただ取り入れただけでビジネス上の問題を解決することはほぼ無い。むしろ学習障壁が高いものだ。しかしそれを乗り越えることが出来れば楽に効率化を測れるだろう。特に企業のビジネスプロセスが整理されている場合はそのための投資が無駄になることはないだろう。多くの場合、掛かるコストよりもその先にある利益の方が重要である。