ある程度の企業はデータの金脈に腰を据えていることに気付いているだろう。しかし、それをどのように利用して価値を生み出せばよいのか分からずにいるかもしれない。マサチューセッツ州ケンブリッジのリサーチ企業である「Forrester」の調査によると、企業が抱えるデータの73%は未分析で、情報を集めてみたものの、ほったらかしになっているという状況のようだ。その規模の大小を問わず、企業はデータを効率的に活用し、マーケティングにおけるデータの役割について向き合う時なのだ。

マーケティングの成功を支えるデータ

ターゲット広告やGoogleのアルゴリズムの変更対応の精度からも伺える通り、マーケッターは日々の業務のアシストにおいて数字や統計を大いに信頼している。しかし、マーケティングチームはその競争力を研ぎ澄ます上で大量のデータを十分に活かしきれていない。わざとデータに手を付けていないのではなく、単に放置されている場合の方が多いが、これはブランドのロイヤリティを傷つける結果を招くかもしれない。消費者は顧客の目に触れるマーケティングメッセージのカスタマイズに依存する。信頼できるパーソナライゼーションでなければ顧客の心は他のサービスや製品に行ってしまう。

もし自身の会社が既にビッグデータの活用を始めていたとしても、マーケティングにおいて次の3つのステップはチェックしておこう。

データのパターンと特異点に目を向ける

マーケティングの方向性を決定する上で直感を働かせたことはあるだろうか。今ではデータを使ってその直感が正しいか確かめられる。MITの研究者が示す通り、自身の考えを判断するための予測的なパターンを、アルゴリズムによってデータから探り当てることが可能だ。人手とAIを使って、あらゆる選択肢が正しくマッピングされていることが重要だ。ビッグデータ分析を学び、マーケティングメンバーにリリース前に直感が正しいかどうかを確認するスマートな方法を提示できるようになる。

消費者のエンゲージメントと行動パターンから埋もれてしまった未開のデータを解析することに特化したマーケティング・テクノロジー企業の「Code North America」は、「モバイルやソーシャルメディア、ウェブ等は大量のデータを生み出しています」と述べる。顧客の理解とパーソナライゼーションには、ビッグデータからパターンを発見することが必要だ。

*チームを疲弊させないコンテンツのパーソナライゼーション

マーケティングで雇われている人が貴重な時間をよりハイレベルな仕事に使わずに、メッセージを送ったりすることに充てる理由があるだろうか。我々は人間であり、データではない。データは寝たり食べたり休んだりする必要がない。消費者データを集めた後は、チームが様々なプラットフォーム上で戦略を実施できる。テクノロジーにより見落としなく即座に実行可能だ。マーケティングチームはコピーを作らなければならないが、多くの戦略はデータ・ドリブンになり得る。そして、送ったメッセージやインセンティブに反応した顧客から集められたデータを使い、ソフトウェアで次の最善の手段を探し出せる。

顧客を理解する

データは顧客が求めることを知り得る道筋になり得る。イギリスのメディア会社「MediaCom UK」も、「かつては古代の地図を頼りにしていたのが今ではGPSがあるようなものです」と述べ、データが理解を表層的なものから本質的なものに高められると賛同している。

潜在顧客がどこにいるのかが分かるとしたら。はたまた顧客が待ち望んでいるソリューションが分かるとしたら。データはマーケティングチームにとって顧客をより深く知るための近道として毎日のように活用されている。データはマーケッターの立場を侵すものではない。イノベーティブに使われることで仕事の負担を削減し、より多くの結果をもたらすだろう。