かつては未開の分野だったIoTは今ではメインストリームだ。昔は夢物語だったビジネスシナリオがあらゆる類の企業にとって現実のものとなり、その勢いは増すばかりだ。モノがどんどんインターネットを介して繋がっていく中、次に挙げるのがIoT業界を変えるであろう5つのトレンドだ。Microsoftが主催するイベント「IoT in Action」でも取り上げられるが、こちらについては後ほど触れる。

アクションの拡大

IoTが自動車や洗濯機などと共にオンラインに到来した当初は、複雑且つ高価でセキュリティなどはないも同然だった。ビジネス的な観点からいうと、投資効果はリスクの高いギャンブルのようなものだった。よってIoTについて様々な声があったものの、その実践は限られていた。しかしIoT技術は進化し、その認識も変わった。IoTソリューションの開発は手が届かないと考えられていたが、コストの低下やセキュリティの改善、投資効果に見合うケーススタディの出現、業界のスキル平均の向上などにより、達成可能なものとなった。これはIoTの導入が全体的に広まっていることも意味している。

ビジネスモデルを再考する

IoTがもたらす新しい可能性に基づき、企業はビジネスモデルを変えてきている。小売業者はIoTで顧客の行動を分析しながら店舗のレイアウトを効率化し、店内プロモーションのカスタマイズを行なっている。また、芝の手入れを行う企業はIoTセンサーを芝の管理に活用している。自治体ですら防犯公共交通の改善、インフラの近代化にIoTを使うようになっている。

Microsoftのソリューション導入を促進する業者が現れたのもビジネスモデルの変化の一つだ。Microsoftは企業が市場に素早く商品を出すためのツールの提供に注力している。そこで、パートナーがスケールできるIoTソリューションを作り、リスクを最小化して参入障壁を下げられるように、サードパーティ向けのソリューションアクセラレータプログラムを立ち上げた。ソリューションアクセラレータを使ったオープンソースによるIoTソリューションの開発も行うことができる。企業にとってはソリューション開発に費やす時間や資金、人手の節約になるだけでなく、市場参入のためのコストも抑えられる。

縦割りの構図を変える

IoTはより協調的になってきている。企業内で抱えている専門家の数や見識には制限があることから、孤立を捨ててパートナーシップを築き、IoTにアプローチすることが好まれるようになっている。ソリューションが別のソリューションからデータを得るようになると、その価値が指数関数的に上がるのもこうした動きを後押しするところだ。エンドツーエンドなソリューションが顧客から求められるようになっているが、これにもいくつかのコンポーネントが必要である。

エンドユーザーも企業単体で作ったシステムを警戒するようになってきている。高額で管理ができず、生産性が上がらないことを知りつつあるからだ。企業のシステムが互いに接続されるにつれて、データへのアクセスやそのやり取りの分別、そしてそれらを所有したいという要求が高まってきた。Microsoftなどの企業は、顧客が時間や資金を無駄遣いせず、目的に注力できるパートナーシップとインフラを提供する手助けをしている。

セキュリティを真剣に考える

子供がサーモスタットをハッキングしたらなんて心配したことはあるだろうか。今やこれは現実的な話だ。こうしたリスクを企業は認知しており、デバイスからクラウドまでのエンドツーエンドなソリューションのセキュリティのクオリティに気を配っている。

エンドツーエンドなソリューション

ここ5年くらいでIoT市場は変化した。昔は100% PaaSだったのが、今ではSaaSも視認でき、エンドツーエンドのソリューションも出てくるようになった。理由の多くは、企業が製品ではなくビジネスの結果を売るようになったためだ。例えば、セキュリティと監視を扱う企業はかつてハードを売っていただろうが、今ではサブスクリプションモデルでハードやパッケージを貸し出すようになった。

サブスクリプションモデルへの移行はいくつかの理由で既存のビジネスに影響を及ぼしている大きなトレンドだ。まず、企業はデバイス観点よりもサービス観点でものを見るようになる。IoTデバイスが生み出すデータから様々な知見を得て、ビジネス構築のためのプラットフォームへのアクセスを可能にし、効率的な判断ができる。

今後、PaaSよりもSaaS、そしてハードウェアサービスと統合されたエンドツーエンドソリューションの数が増えるだろう。より包括的なサービスはIoTのアクセシビリティとスケーラビリティを向上させ、企業はかつて何ヶ月も掛けて実装していたソリューションを即座に購入、入手できるようになる。物事はより簡単になり、短時間で価値の創出とコストの大幅な低減により、先行投資額はゼロになるかもしれない。IoTが本当の意味でメインストリームになる上で、この点は重要だ。

IoT in Actionで更なる情報を

MicrosoftではIoTでビジネスを再考する手伝いを20年以上続けてきた。IoTの進化を助け、あらゆる規模の企業がその利益を得られるようにするためだ。IoTソリューションを作り、簡素化し、スケールさせるためのインフラやエコシステムはここ6〜8ヶ月で急速に進歩した。Microsoftはそのエコシステムを広め、パワフルなプラットフォームやツールを率先して提供してきた。「IoT in Action」でこれらのトレンドがどう展開されているかを知ることになり、考えていたIoTソリューションがコンセプトから現実に変換できるようになる。

Microsoftの顧客やパートナーとコラボレーションし、IoTが多くのビジネスをどう変えていくのかを直に知ることができるだろう。Azure Sphereでインテリジェントエッジソリューションを実現する最新の知識を得る機会であり、IoTソリューションを手早く市場に出すための実用的なハンズオンセミナーも行われる。早めに登録すれば去年の「IoT in Action」で使われたキーノートスピーチのスライドも入手可能だ。AzureとWindows IoTのトレーニング資材も手に入る。IoTを学習するリソースとしてのウェブセミナーもチェックしてほしい。

イベント日程:
2018年10月15日 – バルセロナ
2018年10月25日 – サンタクララ
2018年12月12日~13日 – 台北
2018年12月18日 – 四川