2003年から2010年までの間におよそ倍以上の普及を果たし、未だ飛躍と普及の一途を辿るIoT(モノのインターネット)。スマートフォンの登場は、日々一人あたりのデバイス量が増えるのに重要な役割を果たした。WebサイトやSNSは、インターネットが一日のルーチンになるほどの影響を及ぼしている。今日では常識となったこれらの文化が、IoT(モノのインターネット)への道を拓き、ビッグデータを求める分野に足掛かりを与えることになる。

自動車やヘルスケア、あるいは物流は大きな飛躍を遂げ、日々あらゆるモノが人の使うコンピュータにつながるようになっている。

しかしIoTにおいて、繋がるとはどのような事を指すのだろうか?

モノに割り当てられたIPを介して繋がる

人とインターネットを介してつながるモノにはIPが割り当てられており、それが生み出すデータはサーバに送られる。我々がそれに関わる方法はそれらを集める事であり、その手段にはWi-FiやBluetooth、RFID、QRコードなどがある。

他の例を上げると、スマートTVやドキュメントのクラウドへのアップロードや、メールやSNSへの投稿などがあるだろう。

M2M接続

モノ自体が人の手を介さずにインターネットとやりとりするのがM2M(Machine-to-Machine)システムだ。これの実現により、IoTは我々の生活を変えることになる。最たる例はスマートシティである。

人々とシェアされるデータにより、市は混雑を予測して交通整理を行ったり、次々と寄せられる行政課題を管理したり出来るようになる。興味深いとは思わないだろうか。

IoTのポテンシャルとは?

普段身の回りにあるものが命を宿すようになった。スマートフォン、冷蔵庫、TV、自動車などはホームオートメーションにおいて一般的な登場人物である。

パーソナライゼーション

IoTは人々にそれぞれの体験を用意してくれる。個人に合わせてデバイスをパーソナライズすることにより、あらゆるモノが使いたいように使えるようになる。

今のところ、人々が日々使うモノのうち、インターネットにつながっているのはたった1%に過ぎないといわれている。これが100%になったらどうなるか想像できるだろうか?

製品競争力に差をつける

IoTで製品をユーザごと、またはブランドごとにパーソナライズが可能になれば、それは競争力に繋がる。技術の進歩で製品に目新しさやディテールを盛り込むことで、今いる業界での立ち位置を上げる事ができる。インターネットにつながったデバイスを処理することで、ユーザのニーズを予測し新しい顧客の獲得が可能になる。

その結果、製品の改善方向がユーザのニーズに沿っている事が担保できることから、コスト削減も造作もないことになる。身の回りにどんなものがあふれているか見渡してみよう、例えば家だ。冷蔵庫、TV、洗濯機、目覚まし、エアコンや空気清浄機などがすべてコネクテッドになった事を想像できるだろうか?コネクテッドデバイスの数は2020年には220億、2030には300億台になると予想されている。

IoTとサイバーセキュリティ

あらゆるものがインターネットにつながるということは、ハッキングに弱みを抱えるということだ。IoTの登場でサイバー攻撃にさらされるデバイスは多く現れることだろう。IoTが我々にもたらす利点はこれまで述べてきたとおり数多いが、そこにはリスクもある。

インターネットにつながるデバイスが雪崩のように現れるなか、セキュリティ的な準備は整っているのだろうか?例えば病院のデータベースがサイバー攻撃にさらされることの悪影響を想像できるだろうか。

サイバーセキュリティの課題

企業はサイバーセキュリティで3つの大きな課題を抱えている。セキュリティに関する手続きの見直し、IoTのオープン性に対して対応を行える新たな専門家の調達、サーバへの接続キャパシティの拡大だ。

おそらくこれら3つについてはクラウドコンピューティングの拡大など、情報の使い方の変更も求められることになるだろう。

IoTのリスクとは

スマートフォンやPCを利用することでその証跡が残される。家電やサーバもネットにつながることでその証跡が残り、それがハッカーの手に渡ることもあり得る。

リスクの例を上げると以下がある。
● フィッシング: 成りすまし
● 情報の詐取
● DDoS攻撃
● パスワード漏洩
● マルウェア

IoTはここ数年のトレンドであり、今後現実となるものだ。サイバーセキュリティもこれに付き物となる。一投足に大きな進歩が望めない以上、継続的な改善が求められる。

IoTの活用例 – スマートシティ

生活をどの様に技術的、デジタル的に進化させるか、こういうところから世界中でIoTを用いたスマートシティというアイデアが出てきた。

次の3つが主な観点だ。
● 交通:より効率的かつクリーンに
● エネルギー:消費量の抑制
● 厚生:病院での待ちを減らし、疾病抑制のための最適化を行う

住民として期待できることとしては、継続可能性、低汚染、効率性、そしてよりよい生活のためのサービスのデジタル化である。Paris Smart City 2050プロジェクトなどは素晴らしい一例だろう。

これはヨーロッパ初の生物気象学的建造物を設計しようというプロジェクトである。CO2排出量75%削減を目標としている。

IoTの活用例 – 医療に用いられているApple Watch

医療分野でのIoTの取り組みの一つに、慢性病に対するソリューションの模索がある。患者のモニタリングにApple Watchが用いられており、看護者は常に患者をモニター出来る。

患者に取らなければならない行動がある場合、Apple Watchはアラームを発し、患者にリマインダやアドバイスをフィードバック出来る。

こういった方法で患者の生活は改善される。Apple Watchがあるからだけでなく、それから得られるデータが心臓病やパーキンソン病などのより良い診断モデルを作るのに役立てられるのである。