アイデアをビジネスに成長させるにおいて、インキュベーションは新しい時代の”一般的な”職種といえる。世界中には数千以上のインキュベータが活躍しており、毎年その数は増えている。インキュベータには個人や公営、企業で活躍しているものがあり、それぞれが地元経済から海外、コミュニティや特定の分野に力を入れている。

ここまでの話では、インキュベータの種類というのはまるでアイスクリームのフレーバーようなものにも思えてくる。その種類は世界中で9000以上だ。インキュベータが動くのはそこに企業からの需要があるからであり、その競争の中で企業の成長が促進される可能性があると感じているからである。

インキュベータは1950年代後半のニューヨークが起源となっている。コワーキングスペースは起業家たちにとってオフィスの賃料を抑え、リソースの共有が行えたことによる。やがて彼らが大きくなると、1980年代には後進にメンターとしてアドバイスを始めるようになる。2000年代半ばには我々も知るとおり、人とのネットワークや投資家たちへのアクセスが整い、インキュベータたちの数は爆発的に増加した。

クラウドファンディングの存在もあり、インキュベータがベンチャーへの投資を行うための道筋は開かれているようにも見える。その道の先には、より手っ取り早い成功ラウンドが待っていることだろう。

ここまではいいだろうか?

では基本に立ち返って、「インキュベーション」とは何を意味するのかを見てみよう。インキュベーションとは「アイデアを形にする、あるいはその手助けをする」ことを意味する。ちなみに企業がどの段階にあるかについては触れられてない。また最近では会社が既に立ち上げの段階を過ぎていると考え、インキュベータを入れることに対する反発もあった。
ともあれ起業家たちにとっては彼らのサポートが必要だ。企業を成功させるためにインキュベーションが果たす役割は非常に大きい。

それはなぜか。スタートアップ企業の90%以上が最初のラウンドを乗り越え、利益を上げることに失敗している。それを乗り越え企業を成功に持っていけるチャンス(保証はない)をつかめるのはたったの1割だ。90%という数字はかなり高いが、起業家たちがインキュベーションプログラムなどを使うことによってこの数字は減少してきている。

しかしながら起業家たちがこれらを活用するために、インキュベーションプログラムの構造と、その欠点について知っておく必要があるだろう。

 

#1: ペース

昔からあるインキュベーションプログラムは4ヶ月から1年以上と長期に渡る。あなたが活動できるのはそのプログラム以外の僅かな時間だけだ。このことによる遅延は起業家にとって自分たちのアイデアを早期に検証し、それを推し進めるのか方向転換するのかを決定する上で仇となりうる。むしろ会社の成長を遅らせ、失敗する確率を上げることになるかもしれない。

 

#2: サポート

多くのインキュベーションプログラムは50〜100社以上のスタートアップ企業と共同で行われる。理由としては、彼らが収益を上げるため(インキュベータだって商売でやっているのだ)であり、より多くのスタートアップ企業に賭けることで黒字を確保しなければならないからだ。つまりあなたも、そのほか多くの中の一人になってしまうということである。残念なことに一番勝ちするもののためにできた構造になっており、それら以外は僅かなサポートしか受けることができないようになっている。

 

#3. ネットワーク

これはキュベーションプログラム中に起業家の多くが構築に失敗するものだ。できのいいプログラムはサポートのためのリソースと時間に限りがあるメンターや投資家との関係性を促進するものだが、ほとんどのプログラムでは起業家たちが人脈の価値を理解し、人脈を持っている人たちとの意味ある関係性をつくり上げることに成功していない。このことは起業家たちが失敗する確率を上げる。というのもトラブルに見舞われた際、起業家たちはプログラムで知り合った人たちに助けを求めるものであり、そうでないなら方向転換をためらってそのまま突き進むことだろう。これは緩やかな死への道筋である。

 

Alphaインキュベータープログラムの紹介

インキュベータが出てきてからほぼ40年経ち、今では第4回目の波が来ている。新しいプログラムは本当に頼れる、起業家たちを有利にするものになっている。ReadWrite LabのAlphaプログラムを紹介したい。

Alphaプログラムは起業したばかりで次のステップに移るのに躓いていたり、シリコンバレーに進出しようとしている起業家たちに最初のサポートを提供することを目的に作られた。Alphaが注力するのはIoTのスタートアップ企業であり、彼らにサンフランシスコの街中にあるオフィススペースと世界的なメンターや投資家、協業パートナーとのネットワークを提供する。3ヶ月間で$2000のこのプログラムは世界のトップIoTスタートアップ企業100社から集めたデータから構成されている。あなたがどの段階にいるかは関係ない。もしサポートや人脈を求めていたり、注目されるようになりたいのであれば、Alphaプログラムに応募してみてはどうか。