AR/VR分野が最近多くの投資を呼び寄せているが、まだまだ成長を始めたばかりの段階だ。以下のアメリカ企業3社はこの8月に投資を取り付けたばかりである。

 

Immersv

Venturebeatは、ImmersvがVRと、全方位動画を使ったモバイル広告で1050万ドルの投資を取り付けたと報じた。Immersvはウェブサイトで自社のことを「FacebookやiOS、Androidで最大のアプリ配信プラットフォームを作ったチームが手掛けた、仮想現実広告プラットフォーム」と説明している。ロサンゼルスに拠点を置く同社にとって、これが初の公開ラウンドとなる。

共同設立者でCEOのMihir Shahを含め、Immersvのメンバーの多くはTapjoyの元従業員だ。Tapjoyは最大手の広告企業やモバイルアプリ開発者向けの収益化サービスを提供するアメリカ企業である。サービスは既に5億ユーザーに影響を与えていることから、彼らは何かを流行らせるやり方をよくわかっていると言えるだろう。人々のコンテンツの消費の仕方は常に変わり続け、広告業界はそのビジネスモデルを変え続ける必要がある。VRコンテンツでの収益化を考えているのであればImmersvは選択肢の一つだ。

 

Sliver.tv

TechcrunchはSliver.tv社がe−スポーツファン向けのVR観戦の開発を継続するための資金980万ドルを、Danhua Capitalから取り付けたと報じた。Sliver.tvは自社のウェブサイトで、会社の主力商品はトップクラスのe−スポーツを全方位型VRビデオで観戦、録画、ストリームするためのプラットフォームであると説明する。偶然にも製品部門の責任者であるRyan NicholsはTapjoyの共同設立社であることから、Immersv社の面々とも馴染みがあることになる。

プラットフォームを使えば視聴者は試合場の真ん中でゲームを観戦することができる。オフラインのスポーツで再現することが難しい体験だ。アメリカやヨーロッパでのeスポーツの大手オーガナイザーであるESL & Dreamhackと14イベントの契約をして以来、Sliver.tvはこの一年で非常にいいスタートをきることができた。共同設立者の二人は中国人であり、Danhua Capitalは中国人とアメリカ人によるベンチャーキャピタルであることから、今回集めた資金がeスポーツで最大規模を誇る中国での市場開拓に投下されることも考えられる。

 

Matterport

PR NewswireはMatterport社がEricsson Venturesから戦略的投資として500万ドルの融資を受けたと伝えた。2012年秋にY Combinatorから6000万ドルの融資を受けてから4年ほど経った今、同社にとってはまさに大きく伸びる時期だ。Matterportが作り出したプラットフォームは三次元空間を早急に捉えそれを2D、3D、VRにレンダリングするために作られたものだ。

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PR Newswireのレポートによると、55万を超える空間がデジタルモデルにレンダリングされ、世界中の総視聴数は2億2千万を超えるという。Ericsson Venturesの今回の投資はMatterportと次世代の製品を開発するためだ。MatterportのCEO Bill Brownによると、これらの製品は既存のデータとマシンラーニングを用いて、3Dモデルの設計、修正、制作を自動で行うことも可能となる人工知能を生み出すものだという。残念ながら同社にTapjoyの元従業員がいるかどうかは分かっていない。