10月上旬、Appleは自社のデベロッパー向けサイトで記事をリリースした。それにはどのようにしてARKitプラットフォームのエフェクトを使って、どう拡張現実(AR)アプリを開発、公開すればいいかがより詳細に述べられている。またAppleは今こそがARKitを使ったソフトを出す一番のチャンスであると再び呼びかけている。AR開発プラットフォームとiPhone 8/Xをリリースして以来、AppleはもっともアクティブなAR技術のプロモーターとなっている。

iPhoneXはこの金曜日に一般コンシューマが入手可能となり、iOS11のアップデートも数多く出されている。先進的なTrueDepthカメラを使い、iPhoneXはユーザのダイナミックな表情や3Dデータを人相認識機能で検知できる。Animojiは3D人相認識テクノロジーの成果であり、ユーザの表情を収集し、それがリアルタイムで絵文字の表現に反映される。

 

ARアプリの価値とは

このテクノロジーはARアプリにとって価値あるものになるとAppleは考えている。そのため記事には開発者がTrueDepthカメラモジュールに組み込むデモやアプリを投稿できるリンクが提供されている。これにより開発者たちは実際にアプリを開発する前にレビューすることができる。iPhone8/XだけがAppleのAR活動の場ではない。新しくなったiOS11とiPad、そして驚異的なデータ処理能力のおかげで、iPad ProはARKitのより優れたショーケースとなるだろう。

そのポジティブな反応からも、世界中の開発者たちがAppleのプラットフォームで動くARアプリの政策と改善に非常に前向きなことが分かる。これまでもここでは、AR MeasureやNEDD ARといったARKitで作られた人気のあるARアプリを紹介してきた。今のところアプリの多くはエンターテイメントやゲームに集中しているが、最近になってあるARKitで作られたアプリがビジネスマンや専門家たちの間で話題を集めている。エジプトのデータ分析処理企業 Badrによって作られたGraphmentedというアプリだ。

 

Excelシートウィザード

Graphmentedは2Dのグラフを3D/ARに変換できるものだ。ユーザはiCloud DriveやDropboxなどにあるドキュメントにデータを入力することや、Google Sheetsとデータを同期させることができる。Graphmentedはデータをリアルタイムで自動的に3Dイメージに変換することができることから、3Dイメージをドラッグで動かすことで、プレゼンテーションをより印象的で面白いものにすることができる。日頃プレゼンをすることが多い人にとっては、このアプリは楽しいだけでなく生産的なものであるのは間違いないだろう。現在、GraphmentedがサポートしているのはCSV、Excel、Google Sheets、そのほか主流となっているのはグラフの形式だ。またユーザがより良いプレゼンを行うための、録画やミラーリングなどの機能もサポートされている。この動画ではGraphmentedがどのようにプレゼンの助けになるかが紹介されている。

Appleは定期的にARKitとiOS11のプロモーションと最適化を行っている。開発者たちのAR業界へのポジティブな姿勢もあり、Graphmentedのように実用的なARアプリが今後も出てくるはずだ。良質で実用的なコンテンツの不足に悩むVRと比べて、ARはおそらくカスタマーからより多くの人気を集めることだろう。