ブロックチェーンのブームについて話が及ぶ時、そのビジネスケースの種類についてメインに取り上げられることはあまりないように思われる。だがICO(資金調達のためにデジタル通過を新規発行すること)について徐々に耳にするようになり、ブロックチェーンの普及率が高まるなか、世界で注目を集めている。

“ICO”という言葉を聞いたことがあってもそれが何かよくわからない人のために、かなりザックリと説明しよう。ICOとはBitcoinなどの仮想通貨を用いて資金を調達する手段のことだ。企業は自社の仮想通貨を発行し、それに興味がある人はBitcoinとその通貨をトレードする。この場合仮想通貨はその企業の株式のようなものになる。

法規制が整っていないことからICOは中国や韓国では禁止されているが、かたや米国では成功を収めておりTezosのケースでは2億3000万ドルを集めるにまで至っている。
「ICOは多くの場合、オンラインゲームの初期ユーザーを呼び込むためのトークンとして利用されている。取引にまつわる法的な問題を回避するために、ICOとは使わず、“クラウドセール”や“寄付”と行った言葉が用いられている」とのことだ。

 

ICOの先にあるもの

米国では成功しているICOだが、ブロックチェーンのトークン化はそのポテンシャルにもかかわらず広く用いられているとは言えない状況である。RISE 2017のパーティの後、この問題を解消しようとしているスタートアップ企業 FundersTokenを訪れた。FundersTokenはトークン化技術を背景に持つCRMソフトウェア会社であり、ブロックチェーンを使ったビジネス拡大を提供している。彼らの目標はブロックチェーンの専門家を必要とせずに、商品やサービス、投票、配当金のやり取りなどビジネスのさまざまな目的に合わせたトークン化技術を使えるようにすることである。

YouTube:What is FundersToken??

投票およびトークン化のガバナンス確保は分散型自動化組織(Distributed Autonomous Organizations、DAOs)によって行われる。理屈の上ではここでの投票権は普通の会社のガバナンス同様に機能するはずだが、やはり規制が整備されていないのが現状であり、場合によっては問題が浮かび上がってくることもあるだろう。しかしハイリターンを狙う投資家たちの多くはトークン化が投資におけるガバナンスを担保すると見ている。Smith + Crownの別の記事では、賛成意見と反対意見の良くできた比較も行われている。

こういったテクノロジーが業界を変えるためには、FundersTokenのような会社がもっと出てきてテクノロジー系でない企業も巻き込むことが必要だ。1エバンジェリストとして言わせてもらうと、更に注目が集まるまで我慢しなければならないこともあるだろうし、このテクノロジーの生産的な使い方を推奨していくことも必要だろう。ブロックチェーンの将来にとって最悪なのはICOだけで話が終わってしまうことだ。ICOがブロックチェーンの適切な使われ方というわけではない、むしろその逆だ。だがインターネットが人気を博すようになってきた時、それはデジタルメディアの一つとして人々に知られているだけであった。だがこれではより大きな可能性を見落としていると言えるだろう。

 

質疑応答ライブ

FundersTokenの設立メンバーと私を含むReadWriteチームで、一週間以内にトークン化と製品についてのWeChatを使った質疑応答ライブを行う。気兼ねなく参加して欲しい。

Pocket
LINEで送る