2016-17年でIoTの影響は広く受け入れられ採用された。2018年にはIoTの現実化に向け、より多くのアイデアや複雑な問題に取り組み、次への実現へ向け段階を進むだろう。デバイス自体の監視が簡単になり、リアルタイムのデータ通信はより信頼性がおけるものとなった。

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以下に挙げるのはここ数年でやってくるであろうIoTのトレンドだ。

 

1. ブロックチェーンとIoTの融合

ブロックチェーンは2016年に登場し、暗号通貨の台頭により、集中的なデータソースを信頼する必要なく、より低コストでシームレスな取引を支えるテクノロジーの旗振り役となった。ブロックチェーンは安全で透明性のあるモデルの上に成り立っており、企業は取引を自動的に暗号化し、より早い決済が可能になる。IoTがもたらすリアルタイムデータ通信はこうした取引を関わる人たちのプライバシーを保護しつつ行う上で役立てることができる。IoTにおいてセキュリティは大きな課題であり、ブロックチェーンを支える暗号化技術はこれを助けるものになりうる。ブロックチェーンはIoTネットワーク内のあらゆるデバイスが必要とする、データ流出などに対する強力な保護を提供する。

 

2.ベンチャー投資家がさらに強気になる

IoTの抗いがたい影響は、今後もスタートアップ企業投資家たちを革新的なプロジェクトに呼び込むことだろう。新しいタイプだけでなく従来型のベンチャー投資家の注目も集めている数少ないマーケットだ。まだその可能性の底が見えないながらも来年の成長は確実視されているなか、IoTベンチャーはどこよりも人気を集めている。約28%の企業が交通や小売、保険業や採掘業のサービスモデルにIoTをとり入れるといっているのも、これを裏付けるものだ。

 

3.ビッグデータへの依存性が高まる

ダイナミックなデータ共有はIoTの核であり、ビッグデータアナリティクスはアプリケーションを作り上げるためのツールとなる。機械学習を用いたデータ分析は今年で既に流れに乗っており、2018年にはさらに勢いを増すことだろう。IoTサービスプロバイダとしての観点からいっても、企業はこういった予測的分析を取り入れなければならないと言える。またこうした流れから、ビッグデータ解析のスキルに対するニーズは75%上昇すると見られ、人事システムにおいてはこうしたニーズは既に形となって現れている。IoTサービスプロバイダの間ではこういった人材の枯渇が叫ばれているが、内部の研究開発部門と提携した教育プログラムが既に立ち上がり始めている。

 

4.人工知能にも役割が回ってくる

マシンラーニングは予測に基づいてプログラミングやIoTを使った起動に頼らずデータを処理する、人工知能に基づいた最も実績のあるテクノロジーだ。これによりIoTはプログラムの命令によってだけでなく、よりスマートに我々の振る舞いからタスクを行動に移すことが出来るようになる。

AppleのSiriが来客の応対やコーヒーの用意をする日も来るだろう。人工知能はIoTをいわゆるスマートデバイスから完全装備のスマートホームに引き上げる。セキュアな環境下での正確な情報のやり取りは運用効率と顧客満足の向上につながる。

 

5. デバイスがマーケティングプラットフォームになる

テクノロジーが生活の中に入って来ることが受け入れられるようになって以来、企業はおすすめを提案するなどのために我々の生活圏に侵入し、我々の生活習慣などをパーソナライゼーションのため、より多くのデータが集められることになるだろう。顧客データは貴重なものであり、パーソナライゼーションされたマーケティングのための資産として扱われる動きは盛んになる。
デバイスは我々の個人情報をマーケットに即座に供給するものとなる。例えば最初に運転データを提供した保険会社と情報が共有されることで自動車サービス業者から割引を受けられるようになるかもしれない。

 

6. ネットにつながるデバイスの数が倍になる

ここ5年の急速なIoTの普及により、何十億というデバイスがネットワークに接続するようになった。消費者はガジェットに惹かれ続けており、IoTへの支出は今後爆発的に増加する。こうしたデバイスの数は2015年には数百万台だったのが2016年には数十億台と指数関数的に増えている。2018年には少なく見積もってもこの倍になり、2021年には460億台にも登ることだろう。これからもさまざまなIoTデバイスが登場し、我々はさらにこれらに依存度を深めていく。こうして我々の将来が形作られていくのだろう。

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こうしたトレンドを支えるもの

これまでに述べたトレンドに共通して求められるのはより狭い帯域幅で多くの接続数を賄え、運用コストと電力消費が少ない低帯域幅IoT(NB-IoT)だ。ウェアラブルデバイスも忘れてはいけない。より高い次元での個人情報のシェアリングに大きく寄与するものだ。IoTはこんなところで終わらない。今はまだ懐疑の目を向けられているアイデアもやがて日の目を見る日が来るだろう。

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