ある年齢以上の人ならば電子レンジが初めて出てきたときのことを思い出すことだろう。調理には焦げ目を付けるための蒸気や、テーブルに並んだ際にオーブンで焼いたチキンに似せるための茶色い液体を塗るものだった。ただそう言ったものはドイツの企業Miele社のDialogオーブンで過去のものとなる。

IFA 2017で発表されたこの製品は、工業から医療用の冷暖房に関するものにまで6年に渡るリサーチの結果生まれたものだ。その精密な調理能力は、氷の中心に埋め込まれた魚を溶かさずに調理できるほどである。あるいは一食分の料理の材料(例えばラム肉、アスパラガス、ジャガイモ)を一緒に入れて同時調理で一皿を完成させることもできる。

Dialogオーブンには特定の周波数範囲のマイクロ波を発生し、高性能センサーを使ってオーブン内に行き巡らせるモジュールユニットが備わっている。

 

より美味しく調理できるようになるのか?

食品の分子はそれぞれ異なり、また調理過程でその造りを変えることから、調理中、周波数を調整し続けることは有効だ。この結果、調理はより早く、出来上がりもよくなる。Dialogに備わったセンサーは食品だけにエネルギーを使い、食品を包んだものや、容器にはエネルギーを加えないことから、調理後に時間の短縮を実感できるだろう。

Miele社はこの新しい調理機能を使うには少々のトレーニングが必要になると考えている。おそらくオーブンには調理方法を説明したビデオやショッピングリスト、加熱時間をオーブンに送信する機能などを備えたアプリが付いてくることだろう。調理機能自体の向上というよりも調理器具をコネクテッドなものにしようという意味で、スマートキッチン器具の注目すべき前進だ。

昨年、我々はトルティーヤメーカーやジューサー、レンジトップなどでさまざまなくだらない新製品を目にしてきた。そしてようやく料理というものに向き合える製品が出てきたのではないだろうか?
Dialogオーブンの市場投入はドイツとオーストリアで来年4月の予定だ。技術的には素晴らしいものだ。普及が進む事で価格が手頃化してくることを期待したい。

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