今週Mobile World Congressで、世界中のIoTデバイスとアプリケーションにコネクティビティを供するための中東とブラジルの2つの新しいIoTマシンネットワークが発表された。

Ingenu Inc.とMEC Telematik湾岸協力会議(GCC)に所属する地域でRPMA (Random Phase Multiple Access)に基づくIoTマシンネットワークを展開すると発表。これが実現すれば中東でサウジアラビア、UAE、クエート、カタール、バーレーン、オマーン、ヨルダンなどの国々に跨る世界最大のM2M/IoTネットワークが形成されることとなる。

これで資産トラッキングや物流、環境モニタリングやスマートシティなどに手頃な価格で信頼性の高いコネクティビティを提供することが可能となるだろう。資金及びネットワークの構築はMEC Telematikが引き受けることになるが、2017年の内には大部分が完成するという。

 

RPMAとは

RPMA (Random Phase Multiple Access)テクノロジーはM2M/IoTネットワークのために生み出されたもので、これまでにない通信距離やカバレージ、極めて低い消費電力とバッテリー寿命の延長を実現するものだ。アップリンク・ダウンリンクに関わらず、デバイスをより効率的かつ低コストに接続することができる。また通信網を提供するための電波塔の数も少なくて済むという。(セルラー網に比べ10分の1から30分の1程度)

「中東はスマートテクノロジーと持続可能性に焦点を当て、他のどの地域よりも急速にIoTを受け入れています。我々がIngenuを選んだのは彼らのネットワークがマシンコネクティビティに特化したものだからです。RPMAを中東に展開し、この画期的なテクノロジーに適合したIoTの機会を提供できることに興奮しています」とMEC TelematikのCEO Fred Wohlは語る。

 

ブラジルにもたらされるIoTコネクティビティの展開

Datorá Telecomunicações Ltdaもまた、IngenuのRPMA IoTネットワークを選択した。人口2億人を超えるブラジルで農業や環境モニタリング、物流やスマートシティなどのアプリケーションにコネクティビティを提供することが目的だ。Datoraはブラジル全土でマシンネットワークを展開する予定で、完成は2018年とみられている。ネットワークはIoTコネクティビティ抽象化レイヤー(IoT CAL)ソリューションと統合され、異なるコネクティビティをシームレスに提供できるようになる。

「地域に役立つ新しいアプリケーションをもたらすためブラジル市場はIoTコネクティビティに力を注ぎ、急速に拡大しています。Datoraが持つIoT/M2Mコネクティビティでの豊富な経験とIngenuのRPMAテクノロジーがあれば、IoTソリューションプロバイダにとってこれまでになく可用性の高いネットワークを提供することができ、IoT CALソリューションとの柔軟な統合が実現されるでしょう。」とDatora GroupのCEO、Tomas Fuchsは語る。

「IngenuのDarotaとの提携は同社にとって、南米市場でこれまでに最大規模のものになります。名が通っており収益性も高いDatoraと足並みをそろえ、成長を続けるこのブラジルでRPMAテクノロジーを拡大していくことを楽しみにしています」と語るのはIngenuのCEO John Hornである。

この発表はブラジルとEUがIoTクラウドコンピューティングと5Gネットワークに関わるプロジェクトに1600万ユーロ(1680万ドル)を投資するという先週のニュースに続くものだ。ブラジル科学技術革新通信省(MCTIC)と国立教育研究ネットワーク(RNP)は第4回目になるブラジルとEUが企画するICTイベントの参加登録の受付を始めたところだ。

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