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ボストン大学の研究者たちが、初期の認知症やアルツハイマー病の兆候を検知するためのウェアラブルの開発に取り組んでいる。3年間に渡る研究プロジェクトの目標は、病気で徐々に進行する精神退行に伴うわずかな身体的兆候について明らかにすることだ。現在、アルツハイマー病を発病する前に検知することは難しい。

この病気の発生率は、人々の高齢化に伴い着実に増加している。アメリカでは推定540万人がアルツハイマー病を患っているとされている。アルツハイマー病にかかるリスクは年齢とともに上がるが、正常な老化により起こる症状ではないと考えられている。治療法が見つからない場合、患者数はアメリカ国内だけで2050年までにほぼ3倍になると予想されている。

ボストン大学の研究員 Rhoda Auは研究の一環として、2,200台のウェアラブルデバイスを高齢者に配布した。医療メーカーとの協力で3年間、デバイスは患者の平衡感覚や心拍数、睡眠状態や認知機能や発症のリスクについてのデータを集めることになる。

現在、アルツハイマー病を発症するリスクがある人は専門家のもとに送られるが、有効な手立てを打つには遅すぎるというケースが多くある。

 

ウェアラブルの未来についてのプラン

「調査に協力してくれる人を研究室に連れてくることは、とても手間がかかることです。」と、ボストンで開かれた米国科学振興協会(AAAS)のミーティングでAu氏は述べた。

ゆくゆくは、これまでのウェアラブル技術をAmazon EchoやGoogle Nestのような家庭用デバイスに移行することを研究者達は考えている。これにより人々の生活の何が認知症の原因になっているのかということについて、より多くのことが明らかになるかも知れない。

Au氏は次のように語る。「集めたデータで使いものにならないものがあることは確実でしょう。しかし、同時に有用なデータを集めることができたことも確実です…。結局のところ問題を解決しつつ、前に進むしかないのです。」

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