7月24日の朝にサンフランシスコで行われたイベントで、Googleの幹部であるSundar Pichai氏は新しいデバイスを発表した。GoogleのモバイルOS Androidは、世界市場のシェアにおいてAppleを完膚なきまでに叩きのめし、スマートフォン界の王者となった。しかし今度は、タブレットPCに照準を定めてきたようだ。

Pichai氏は、かつて市場を賑わせたネットブックや低価格ノートPCに取って代わり、今年はタブレットPCがコンシューマーPCの売り上げを上回るだろうと指摘した(ちょうど前日に、Appleは今四半期のiPadの売り上げが14%下がったと報告している)。

新型Nexus7

Pichai氏と一緒に新型7インチタブレットを披露したHugo Barra氏は、次のように語った。「Nexus7はヒット商品だったので、それに習おうと思っています。ぜひ、Googleの力を手に入れてください。」

初代Nexus7は動画を見るのに最適なサイズだった。しかし、プラスチックのカバーは安っぽく見えたし、仕上がりもフィット感に欠けていて持ちにくかった。

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新型はさらに高速なプロセッサを搭載し、1080pにも対応していて、動画視聴に特化したものとなっている。観客として来場していたNetflix社の代表は、同社がNexus7の動画機能をサポートする新しいアンドロイド アプリをリリースする予定だと述べた。

価格帯は229ドルから349ドルで、ハイエンドモデルはLTEワイヤレスネットワークにも対応している。米国では7月30日から販売が開始される。その他の国でもBarra氏曰く、「数週間のうちに」販売予定だ。

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アンドロイド4.3の発表

新型タブレットは、アンドロイド4.3が搭載される最初のデバイスになる。

アンドロイド4.3には、家族向けの機能がいくつか用意されている。例えば子供用の「機能制限プロファイル」によって、タブレットを家庭で共有しやすくなるだろう。

Barra氏はさらに、OpenGL ES3(Googleが最近開催したI/Oカンファレンスで多く取り上げられたグラフィック テクノロジー)についてもアピールしていた。この技術はゲームや他のアプリに、Barra氏の言葉を借りると「新しい次元のフォトリアリズム」をもたらすという。

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しかし、Barra氏が強調したところによると、新型タブレットの魅了はハードウェアやOSよりも、Googleアプリのラインアップにあるらしい。GoogleマップやGoogleハングアウト、そして、Googleのチャットやメッセージ機能を巻き取った新しいビデオチャットサービスだ。

Google Playストアも使いやすく

Google Playストア上で、タブレット用に最適化されたアプリを探しやすくする、サードパーティ製のアプリも紹介された。タブレット用に設計されたアプリを自動的に分類するもので、ユーザーはタブレット向けアプリのリストを作成することが可能だという。

Google Playストアの書籍版であるGoogle Play ブックスのように、Google Play Gameも用意される。
また、教科書用のアプリもあり、8月からデジタル版の教科書を購入またはレンタルできるようになるという。

Chromecasting TV

新型Nexus7は、先行機種と同様に動画を見るのに最適なデバイスになりそうだ。そしてGoogleには世界最大の動画サイト、YouTubeがある。

Pichai氏によれば、オンライン動画をTV画面で視聴する方法を知っている世帯はたった15%だという。

Googleはこの状況を、Chromecastと呼ばれる6センチほどのデバイスによって打開しようとしている。ChromecastはGoogleのChromeOS上で動作し、TVのHDMI 端子に差し込んで使う。

GoogleのYouTubeアプリ(アンドロイドでも他のOSでも良い)には新しく「cast」ボタンが追加され、これを押すことでアプリはTVのリモコンとして使えるようになる。オンライン動画をTVで視聴するためのサービスにありがちな、不恰好なリモコンを操作しなくてはならないという問題もこれで回避できる。

Googleはこれまでにも、Verizon FiOSのようなデジタルTVサービスにおいて、似たようなソリューションであるYouTube Pairサービスを提供している。実際、ChromecastはYouTube Pairと同じような仕組みだ。しかしChromecastでは、GoogleはTVサービス プロバイダと提携する必要はない。

Chromecastは、Netflixのような動画アプリや、Pandoraのような音楽アプリにも対応している。そして、まだテスト段階だが、WebブラウザのGoogle ChromeもTV上で再生できるようになるという。

価格は35ドルで、キャンペーン期間中に購入するとNetflixが3ヶ月間無料で視聴可能になる。

結論

Googleは自社のサービス(特に動画)を後押しするために、ハードウェアの価格設定を頑張っているようだ。また、最近行われた再編成によってChromeとAndroidのチームが共にPichai氏の傘下に入った結果、モバイルとデスクトップのOSはより密接にリンクし、成長しているように思える。

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