ポケモンGOの影響で、よく見かけるようになった「位置情報」というワード。これからは、スポーツ業界関連ニュースで多く見かけるようになるかもしれない。

株式会社タグキャスト(以下タグキャスト)は、株式会社千葉ロッテマリーンズ(以下千葉ロッテマリーンズ)の本拠地QVCマリンフィールド全域に、小型ビーコン『TAGCAST』を400個以上整備したことを発表した。球場内での位置情報の把握することによって、新たなサービスを計画している。

国内最大級規模のビーコン設置

球場に整備した小型ビーコンは、千葉ロッテマリーンズの公式アプリ『Mアプリ』と連動する。小型ビーコンとは、GPSが届かない場所や精度で、こまかい位置情報を発信する小型の発信機である。球場のコンコースを中心に全フロア、全ゲートに合計400個以上を設置し、対応面積は3万平方メートル以上である。1つの施設におけるビーコン整備の実績としては、国内最大級の事例となる。

 

今後の球場内における“位置情報”の活用方法

タグキャストと千葉ロッテマリーンズは、小型ビーコンによって集めた情報を活用し、球場で現在地や周辺施設の案内をおこなうなど、「ビッグデータ活用で快適な球場空間をつくる」ことを目指す。これらの位置情報は、ソフトウェア開発キット(SDK)を利用することで、他のアプリでも簡単に利用することができる。たとえば、リアルイベントのアプリと連携したり、特定の場所・道においてアイテムやキャラクターなどを入手できたり、時間と球場内の位置を組み合わせた「新しいスポーツ観戦」のカタチを実現できるという。現在、来季に向け、さまざまなサービスを計画しているところだ。

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タグキャストのめざす未来は

タグキャストは、「ビーコンが日本に広がらない原因は、そのコストパフォーマンスへの不満にある。システム開発が複雑でコストがかかるだけではなく、ビーコンの運用や保守の検討がそもそも不足していることが、導入後にコストの問題を引き起こす」と、考えている。この問題を解決するものこそが、今回の『TAGCAST』であり、タグキャストは日本国内だけでなく世界各国での普及を目指している。

同社は、ビーコンに関する基本特許(特許番号5650870、登録2014年11月21日)を取得しており、O2O・オムニチャネルに最適な位置情報のテクノロジーを提供している。『TAGCAST』ビーコンとして、今回活用されている空間を認証する「小型ビーコン」、LED電球と一体化したタイプの「LEDビーコン」、従来のビーコンでは実現が困難なテーブル単位や限られた場所の特定ができる「PaperBeacon(ペーパービーコン)」などを展開する。

PaperBeaconは、あらゆるデバイスと接続できるテーブル『コネクテッドテーブル(IoTテーブル)」を実現することができ、“飲食店におけるスマホ注文”にも利用されている。また、各ビーコンの管理やビッグデータ解析のために、専用のクラウドシステムも提供しているという。

 

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