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ここのところ、日々新しいIoTデバイスや既存のデバイスを接続しようとする試みが登場している。どのようなデバイスが、いつ、どこで、どのように、接続できるのかについての説明を我々にするために多くのエネルギーが注ぎ込まれているが、「なぜそれをやるのか」ということについては依然よくわからない部分が多くある。

ということで、今回は一歩引いた目で、現在入手できるコネクテッドデバイスについて考えてみたいと思う。

以下が、その理由はともあれ我々の目に留まったものだ。

Tzukuri

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もしあなたが高価なデザイナーサングラスを好むのであれば、シドニーの企業Tzukuriのスマートサングラスはどうだろうか。Bluetoothが備わったこのサングラスには、ツルの一方に小さなビーコンが内蔵されており、サングラスが何処かにいってしまった際にはその距離などの情報をアプリで確認することができる。通信可能な範囲以上離れてしまった場合は、最後の通信場所を示してくれる。

定期的な充電が必要なものであり、$425という価格からメーカーも商品としては持って数年だろうと見込んでいるが、将来、この技術が普通の眼鏡やさまざまなヘッドセットに適用されるのではないかと考えられる。

判定:ヒット

SmartPlate

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SmartPlate』は数あるカロリー管理デバイスの一つで、食生活をトラッキングすることを目的としている。これは、市場に登場した中では初のWi-Fi/Bluetoothに対応したデバイスであり、手入力を必要とせずに食べたものをその場で分析することができる。

SmartPlateにはスマートフォンに使われているような小さなカメラが3つ取り付けられており、高度な物体認知機能によりお皿に乗っているものをすべて認識することができる。また、1度に3ポンドまで測れる非常に正確な重量センサーも取り付けられている。イメージと重量を組み合わせ、8,000以上の食品の情報が収められているUSDAのデータベースに、ほんの数秒で分析に回すことができる。

この皿の目指すところは素晴らしく、Fitbitと連動できるところもいい戦略だ。単一のものだけでなく、複数の食べ物が混ざった場合でも、アルゴリズムが徐々にカロリー計算できるようになっているのも素晴らしいと思う。だが、(他のフィットネスウェアラブルがそうであるように)買ってからある程度経ってからも、これが継続して使われるかどうかは疑問だ。かつて、『Hapifork』がコネクテッド技術を使って食事を管理しようとしていたことを思い出させる。これがうまく行くかどうかは使用者がカロリー計算を継続したいと思うかどうかにかかっており、肥満症の専門家たちはこの点から懐疑的だった。販売価格は$120である。

判定:ハズレ

Clever Buoy

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オーストラリアは深刻な鮫の被害が他国の4倍も多く発生する国だ。だが、これに対する防御策はここ60年間変わっていない。『Clever Buoy』は鮫を検知し、Optus Networkを通じて瞬時にライフガードにアラートを送るものだ。システムは鮫の襲来の恐れがある海岸に設置するよう設計されている。この取り組みはGoogleとパートナーシップを結んでいるteleco Optusが資金を提供している。

この技術には、新しく開発されたソナー探知ソフトと衛星コミュニケーションが使われており、浜にいる人々に警告を発するだけでなく、世界中における鮫の研究者たちにとっても重要な情報が提供される。

クレバーブイのソフトウェアは物体の長さを見分けることができ、信号は水の中を伝わることができることから、テストで鮫の音響および泳ぎのパターンは哺乳類のものとは異なることが確認できた。このソフトの開発は人の顔認識ソフトの開発に近いものだ。

この検知システムはここ2年間、試験および自然環境での試験・開発が続けられてきた。この技術は海岸の安全に革命をもたらし、リアルタイムな海の情報を得ることができるようになる可能性がある。将来、Clever Buoyは太陽光か波の力かを使った自立したシステムになると予想されている。

判定:ヒット

The SubPac

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NBAプレイオフで広まったおかげで、『Subpac』は脚光を浴びることになるかもしれない。

これはバックパックのような形をした重さ2Kg程のオーディオウェアラブルである。ユニットの振動膜により周りに大音量を響かせることなく素晴らしい音楽を提供できる。触覚で音楽を感じるというのがそのアイデアであり、デバイスはナノシルバー加工されていることからバクテリアや悪臭も抑制できる。

価格は$329だ。Noveto Systemsなどのオーディオデバイスがより小さく洗練されたものになってきている中、この汗をかきそうな重さのものを持って出回るのは、表でラジカセを爆音で響かせながら歩いて周囲の注目を集めようとする輩と大差ないだろう。プロのアスリート並みに体を鍛えなければ成り立たないのではないか。

判定:ハズレ

Series Commitment Rings

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アイスクリームを販売しているCornetto社が面白いギミックを創りだした。TVシリーズを先に見てしまうことでカップルの関係が悪化するのを防ぐための指輪だ。

このリングにはNFC技術が使われており、6ヶ月の動画ストリーミングアカウントとリンクされている。モバイルアプリを使って、カップルが一緒に見たいシリーズを選択する。互いのリングが十分に近いとき、アプリはそれを検知して自動的にシリーズのロックを解除するという仕組みだ。

同社はまだストリーミング企業と交渉中であり、どれだけのリングが流通するのかわからない。おそらくアイスも買うことになるだろう。何はともあれ、面白いアイデアだ。

判定:ヒット

Smarttress

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このコネクテッドデバイスは浮気をテーマにしたものだ。スペインのDurmetによりつくられた『Smarttress』は、配偶者を監視するため設計されたものである。

”パートナーは浮気をする”という前提のものに、マットレスには振動を検知する「ラブ検知システム」と「接触ゾーン検知器」が取り付けられており、ベッドの振動速度など「明らかにおかしい」使い方がされた時、携帯にアラートが飛ぶ仕組みになっている。価格は$1,750と、よく出来た隠しカメラを取り付けたほうがよっぽど安上りだ。また、ホテルを使うという簡単な回避策もある。探偵を雇うよりは安くつくかもしれないが、判定は決まっている。

判定:ハズレ

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