主に温度管理システムに取り組むドイツのスマートホームテクノロジーメーカー『tado°』は、先日2300万ドルの融資を取り付けたと発表した。これは、前回取り付けた融資の3400万ドルにつぐ額である。

tado°は、主に昨年発売を開始したSmart AC Controlに注力している。そのデバイスは、家の壁面に取り付けてスマートフォンと空調のコントロールユニットをインターネットを通してリンクさせ、空調を遠隔操作する仕掛けだ。また、それは赤外線を通して同じく利用できる。つまり、あなたの家のあらゆる空調をそのデバイスひとつで遠隔操作することができるということだ。

一方で、スマートホームテクノロジー市場そのものにおいては、小さな危機を迎えているといえるかもしれない。その原因は、“学習するサーモスタット”のメーカーとして知られる『Nest』のRevolvスマートホームハブにおける失敗にある。その失敗は、今後出てくるであろう新たな技術への投資は無駄になってしまうのではないかというユーザの懸念を生んだ。

「我々はNestの成功と失敗の両側面を見ることができた。Revolvは明らかに失敗作であり、多くのスマートホーム技術者はその失敗を繰り返すわけにはいかないのだ。スマートホーム市場を確立させるような製品を我々が作っていかなければならない。」tado°の設立者にしてCEOのChristian Deilmannは、そうRWに語った。

さらに彼はこう続ける。「我々の製品のターゲットは、今までのデバイスではカバーしきれていなかった、安価で質のよい新たなスマートホーム空調システムを必要としている人々である。」

今後、tado°はどう動くのか

これは、ユーザにとってどのような意味をもつのだろう? このデバイスを通して、ユーザはどこにいてもスマートフォンから家の空調を操作できる。たとえば、ある部屋から別の部屋へ移動する際には、移動元の部屋の空調は自動で止まり、移動先の空調は自動で稼動を始める。つまり、消費電力を削減しつつ、いつでも自らの居場所を快適に保つことが出来るということだ。

職場から帰宅するときでもスマート空調システムは、コントロールユニットを操作することが出来る。これはNestのサーモスタットと非常に近いものであり、ホームネットワークとデバイスを繋ぐ製品として近年伸びてきている分野だ。

WiFiに対応しており、家庭のルータからインターネットに接続も出来る。またBluetoothによる通信も可能だ。温度湿度センサーも備え、優れた操作性と今の状態を表すLEDも装備されている。

前回tado°が取り付けた投資は海外進出、それも特に米国市場への展開を意図したものだ。tado°は、製品をAmazonやBest Buy、Home Depotに出しており、AT&TとDigital Lifeプログラムで提携している。

また、tado°は、コネクテッドホーム市場において独自の立場を持っている。セントラルヒーティングを持たないエアコンに依存する家庭にとって、同社の製品は頼れる存在となるだろう。CEOのDeilmannは、その家や導入されているエアコンの数にもよるが、年間当たり200〜800ドルの節約になるのではないかといっている。

(ReadWrite Japan編集部)

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