フェイスブックは、ユーザー同士でビデオ通話を可能にするMessengerのアップデートを公開した。

その名の通りフェイスブックが「顔」を合わせるメッセージング・サービスを提供しても別に驚くことではない。だがこれはMessengerの大きな穴を埋めるものだ。ビデオはすでにオンライン・コミュニケーションの基本的な機能になり、フェイス・ツー・フェイス・チャットの欠如は大きな欠点であるように見えた。とりわけ、フェイスブックがMessengerをプラットフォームにしようとしているのだから。

成長するメッセージングアプリの巨人

フェイスブックによれば、毎月600万人以上の人がMessengerを利用している。この数字は一見印象深いが、そもそもユーザーに多くの選択肢があったわけではない。フェイスブックは友だちとのチャットをする場合には、昨夏からMessengerアプリの使用を必須とした。

メッセージングは単なる始まりだった。去年フェイスブックは、世界中で音声通話ができるスタンドアローンのメッセージングアプリを公開している。同社の担当者によれば、Messengerは現在世界中のVoIP(インターネットを通した音声通話)の10%を占めているという。

その主な長所は使いやすさにある。ほとんどのメッセージングアプリにおいてユーザーはサービスにサインアップした人とのみ通信でき、多くの場合は受信者の電話番号、メールアドレス、またはユーザー名を知っている必要がある。しかしフェイスブックはすでに膨大なユーザー基盤を持つため、友人とチャットするには名前をタイプするだけでよい。面倒は一切なく、余計な手順を踏んで人を追加する必要もない。

今ではMessengerで面と向かって話もできる。

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しかしながら、プライバシーに敏感な人達は単一の企業を通じてさらに多くのコミュニケーションを行うことが気に入らないかも知れない。フェイスブックはすでにユーザーのテキストメッセージ、通話、シェア、ログイン情報などを所有している。しかし同社はこれでは満足していないのだ。

Messengerをプラットフォームに

フェイスブックのMessenger戦略は、世界の通信をできる限り支配しようとする全面攻勢だ。

同社は先月、新しい開発ツールとeコマース・イニシアティブを紹介した開発者会議F8において、プラットフォーム戦略を発表した。MessengerにはGIF埋め込み機能、友人への送金機能、そして外部のアプリと直接連携する機能が追加された。ビデオ機能は近年大きな存在感を持つようになり、フェイスブックはビデオ埋め込み機能を追加するだけでなく、外部サイトでも再生可能にしている。

現在、Messengerにおいてビデオチャット利用が明らかに拡大している。しかし、チャットにターゲット広告が追加されるかは今のところ判明していない。フェイスブックが同機能のブラウザ版を公開するときなのかもしれない。ビデオチャットは現在はまだ、モバイルのみ、スマートフォン間での利用に限られる。アップデートによって、iPhoneやAndroidデバイスで利用可能になるだろう。

その機能がどういったものか、以下のフェイスブックの販促ビデオを見ていただきたい。

画像提供:Facebook

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