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リクルートテクノロジーズ、ビッグデータ分析との連携などが可能な次世代のPUSH通知基盤を独自開発

2014.10.6 17:00 | ReadWrite Japan編集部

この新たなスマートデバイスアプリ用プッシュ通知システムによって、10時間かかっていた1000万人へのプッシュ通知が15分に短縮されたという。

株式会社リクルートテクノロジーズはリクルートグループのサービスをIT・ネットマーケティングテクノロジーの開発や提供を通じて支えている会社だ。そのリクルートテクノロジーズが独自に開発したスマートデバイスアプリ用プッシュ通知システムが、多くのユーザーを抱えるリクルートグループの各種スマートデバイス用アプリで大活躍している。

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従来のシステムに比べて50倍以上の処理能力を実現

スマートデバイスにおけるプッシュ通知は、昨今のアプリにとって不可欠な機能の一つであり、 重要な集客ツールとして事業主にも欠かせない機能となっている。最近のスマートフォン利用者の増加とそれに伴うスマホ用アプリの利用者増に対応するため、リクルートグループはスマートデバイスアプリ向けプッシュ通知のためのより高性能なシステム基盤を必要としていた。

リクルートテクノロジーズが新たに開発した「Pusna-RS(パスナ・アールエス)」には、この問題の解決のために3つの先進的な技術が採用されている。

まず、インフラとしてAWS(アマゾン ウェブ サービス)を採用することで、大容量のデータ保持と柔軟なインフラ設計の実現を可能とした。次に、ユーザーの条件に応じたプッシュ通知を大量に、かつ高速で行えるように、デバイスデータの検索システムとしてElasticsearch(次世代検索)を採用した。そして最後に、大量のIO処理をより高速に行うためにNode.js の非同期処理を最大限活用することで、高速かつリアルタイムに配信する仕組みを構築した。

この結果、Pusna-RSでは、従来のシステム(1秒間に約160件のプッシュ通知が可能)に比べて50倍以上(1秒間に約1万件以上のプッシュ通知が可能)に処理能力が向上したという。これは例えば、ある時間帯に1000万人のユーザーへ1件ずつプッシュ通知を送る場合、これまで「サーバ負荷を考慮して2時間ずつ5日に分けて通知」していたものが、たったの「15分間で全員に通知」できるようになってしまうほどの処理能力だ。

ビッグデータ分析との連携、ユーザーアクションに対応したリアルタイムのプッシュ通知

プッシュ通知は、アプリによって「全ユーザーへ通知」するだけでなく、「ユーザー条件に応じた通知」「ユーザーのアクションに応じたリアルタイム通知」など、利用したい方法はさまざまだ。Pusna-RSを使うと、こういった用途にも柔軟に対応することができる。リクルートグループのブライダル事業のアプリ「ゼクシィ」では、ユーザーのアプリ上のアクセス情報を統計データとして収集し、Hadoopによるビッグデータ分析を行っている。その結果、「△△というアクションをするユーザーには〇〇のようなプッシュ通知が有効」といった情報が抽出された場合、この情報をPusna-RSに連動させてプッシュ通知することで、ユーザーの行動特性に応じた最適な通知を行うことが可能となる。

また、会計時にリクルートポイントがたまる決済アプリ「Airウォレット」では、商品購入直後のユーザーに対して「カフェで使える1000ポイント進呈」といった通知を行うなど、リアルタイムのプッシュ通知が行われている。また、企業向けの無料POSレジアプリ「Airレジ」では、顧客がオンライン予約を行った直後に予約情報が日付とともに通知されるなど、Pusna-RSの処理能力の高さによって、業務支援につながるさまざまな施策にもこのプッシュ技術が活用されている。

スマホ用アプリの利用者の増加によってますますひろがるプッシュ通知利用サービス

現在リクルートグループが運用するスマートデバイス用アプリのうち、すでに約30のアプリにPusna-RSが導入されており、スマホ用アプリの利用者の増加によってこの利用は今後もますます増えていくだろう。

リクルートテクノロジーズは今後もリクルートグループのビジネスの進化のため、「次世代技術のR&D・新ソリューションの開拓」「ビジネスの実装」といったテーマに取り組んでいくという。

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