米グーグルが検索機能を拡張

9月27日の15周年に先立ち、米グーグルは自社の検索プラットフォームを拡張したと発表した。拡張された機能は「ナレッジグラフ」と呼ばれるもので、ただ情報源へのリンクを提供するのではなく、ユーザーの質問に直接答えてくれるという。

photo 2この拡張はユーザーとサービスのより自然な対話を目指したものであり、検索の絞り込みを容易にしたり、音楽アーティストや楽曲を簡単に検索できるようにするという目的も含まれている。

iOS、Android 用の検索アプリもアップデートされており、グーグルは近い将来にさらなる拡張を行うと述べている。

比較検索とフィルター機能

complex-questions-googleグーグルの「ナレッジグラフ」は明確な答えを出せないような、より複雑な質問にも対応できるように改良が加えられた。まずは比較検索を見てみよう。例えば「バター VS オリーブオイル」という検索ワードが入力された場合、両者の比較結果が提供される。結果は以下の画像のように表形式で示され、グーグルが最も関連性があるとみなした特性(このケースでは「カロリー」と「コレテロール値」)が記載される。

比較によって導き出される結果はあまり直感的でない場合もある。マット・マギーがSearchEngineLandに書いた記事によれば、シアトルのスペースニードル・タワーとエンパイア・ステート・ビルを比較したところ、両者の画像、公開日、建築家の名前、建築様式が表示されたが、肝心の高さが出てこなかったという。

次にフィルター機能だが、これは頻繁にウェブ上で検索されるトピックをスキャンするプロセスの簡略化を図ったものだ。例えば「印象派の芸術家」で検索したとしよう。するとグーグル検索はこれまでの経験に基づき、印象主義と関わりの深いアーティストのギャラリーをサムネイル形式で表示する。さらにギャラリーの横にはドロップダウンメニューが表示され、そこで別の関連ワード(このケースでは「キュービスト」、「ルネッサンス」、「写実派」など)に切り替えることができる。

グーグルは楽曲検索の機能も改善しており、ユーザーは検索結果画面で直接アーティストのプロフィールを見たり、曲を再生したりすることができる。

検索アプリのアップデート

アンドロイドのグーグル検索アプリもアップデートが行われた。音声検索機能が改良され、文字通りより良い「対話」が可能となっている。グーグルは、ユーザーが同じトピックに関する様々な質問をした場合にそれを理解し、答えをリンクで示すだけではなく音声でも回答してくれる。

グーグルのプロダクト・マネジメント・ディレクターであるタマル・ヨシュアが行ったデモの様子をみてみよう。彼はまずエッフェル塔の写真を音声検索し、続いて「それの高さはどれくらい?」「それはいつ建造された?」等の質問を発し、グーグルが「それ」という単語が引き続きエッフェル塔を指していることを理解できることを実証してみせた。

近日グーグルのモバイル検索アプリに対して行われる予定の変更について、グーグルは「より統合されたデザイン」で、「タッチ操作に最適化」しており、Google Nowのレイアウトを取り入れたものになるだろうと述べている。

グーグルはまた、iOSアプリのアップデートについても言及しており、iOSデバイスでもAndroidと同様にグーグルからリマインドのプッシュ通知を受け取れるようになるという。グーグルのブログには次のように書かれている。「例えばユーザーがNexus 7に向かって『セイフウェイ・スーパーでオリーブオイルを買うからリマインドよろしく』と言ったとしよう。その後彼がiPhoneを持ってその店に入れば、iPhoneでリマインド通知を受け取ることができる。」

検索エンジン「Hummingbird」

これらの機能を司っているのは「Hummingbird」と呼ばれるエンジンだ。グーグルの検索インデックス作成アルゴリズムの最新技術である。

「Hummingbirdは検索結果をより有用で関連性の高いものにするだろう。」と、グーグルのシニア・バイス・プレジデントであるアミット・シンガルは語っている。「全世界で行われている検索の90%に対して効果を発揮するはずだ。」

今回のアップデートはグーグルにとって、2010年に「Caffeine」がリリースされて以来の大改革となった。

※ReadWrite Japan編集部注:この記事は、米版のグーグル(google.com)に関するものです。

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