リサーチ企業 Lux Researchによると、IoTや自動運転車、ドローンといった技術の登場は交通や物流業界を大きく改善するという。

「IoTはまだ、ネットで言えばダイアルアップ接続レベルの段階であり、インテリジェントなインターモーダル輸送の技術はやがて、物品だけでなく生産供給や新しい需要、さらには生産手段すら生み出すハイパーモーダルなシステムを作り上げるだろう」とLux Researchの副社長 Mark Bünger氏は言う。

また、Bünger氏は続けてこのように言った。「スマートテクノロジーとアナリティクスの実装により、交通や物流市場にまつわる多くの非効率性は解消され、輸送のために費やされる時間やエネルギー、従業員、そして資金の減少につながる。」

そして、Lux社は3つの例をあげ、これから登場する技術が、いかに交通・物流業界の改善に大きな役割を果たすのかを語ってくれた。

 

1.客先までの配達の効率

Amazonで買い物をした時、商品の輸送はトラックで行われ、止まることがあるとすれば車庫で運転手を乗り換える時だけだ。将来、AmazonとGoogleは、拠点から顧客までの一番末端にあたる配達にドローンを使うことで、配達の無駄(配達に訪れたものの留守であるケース)自体を減らし、人件費の削減を行うだろう。

また、ドローンを宅配に使おうとしているのは、AmazonやGoogleだけではない。Uberも第三者を通じた配達サービスを展開し、ドライバーの調達コストを削減して配達速度を上げることを考えている。

スイスやシンガポールでは、ドローンによる郵便配達のテストが行われている。これが成功に終われば郵便サービスは急速に変わり、顧客が都合のいい時に郵便を受け取ることができる未来が訪れるだろう。

2.分散型生産の幕開け

毎時間膨大な製品を作り上げる巨大な工場は過去のものとなる。そのような巨大工場は、3DプリンタやCNCマシンといった設備を持ち、製品を素早く作り出せるような小さく移動可能な工場に取って代わられる。

これらの工場では、製品を届けるために、自動運転車、ドローン、さらにはHyperloopといった様々な交通手段が用いられることになるだろう。

3.物流の前線を担うスマートコンテナ

現在、工場出荷から客先に届くまでの配達プロセスにおいて多くのミスが起こり得る状態である。しかし、スマートコンテナを使えば、企業は製品の状態を把握することができ、クラウドを通じて情報は随時アップデートされるようになる。GE社とMaersk社は、どちらもスマートコンテナの実装に取り組んでいる。

食品や薬品を扱う業種の場合、さらに温度管理・冷蔵モジュールを導入することで”ダメになってしまう”製品の率を減らせるかもしれない。

 

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